日本に生息する太平洋サケはサケ(シロザケ)、ベニザケ、カラフトマス、サクラマスの4種。稚魚の時に、生まれた川から海に下って、親になるまで数年間海を回遊して過ごし、そして卵を産むために生まれた川に戻る「母川回帰(ぼせんかいき)」と言う習性があるそうです。シロザケの場合オホーツク海やベーリング海、アラスカ湾などを回って川に戻ってくるのは9~12月
しかしながら海からどうやって生まれた川まで帰ってこれるのか、まだわからないこと多いが、大海原では地球の磁気や太陽の位置から方向を知って、河口まで来ると、生まれた川のにおいを辿ると考えられているそうです
その川のにおいとは、川の周りの樹木や土、川底の石などにいる微生物が作るアミノ酸だと言われていて、降雨で濃度が変わっても成分の比率が変わらないアミノ酸があることもわかった。稚魚の時に生まれた川のにおいを記憶していると考えられるとのこと
鳥が卵から生まれ最初に見たものを親鳥だと考える「刷り込み」のようだと言われてるそうです
繁殖期に生まれた場所に戻る性質は、鳥や爬虫類など多くの生きもので見られ。生まれた浜で卵を産むウミガメも、においと地磁気で見分けていると言われてるそうですね
目印をつけたサケの稚魚を北海道の10の川に放流して、戻った5万7千匹を調べる・・と、生まれた川以外に迷い込んだのは95匹しかいなかったそう! 一方でカラフトマスは他の川に迷い込む確率が高いとか・・。子孫を残すために新しい産卵場を見つけるフロンティア精神ともいえるみたいです
ただ、ダムや河川改修、洪水による川の環境が大きく変わると、生まれた川に戻る確率が減ってしまうと懸念されるそうで、なんとなくわかりますよね・・
最近は地球温暖化で海水温が上がり、サケは冷たい水でしか生きられず、稚魚の放流適水温は5~13度と言われ、親魚でも海水温20度超えると過酷な環境となる。加えて餌となるプランクトンの種類も変わり栄養不足になるそうです。いつぞやイカナゴのくぎ煮の記事書いた時も、同じような説明でした・・。大変だぁ・・
海水温が高い中がんばって戻ってきたサケが、生まれた川にたどり着けず、ほかの川に入ったり、死んでしまうものもある。このままでは、2050年には日本にサケが戻ってこられなくなる・・という予測もあるとのことです、心配です
(北海道大学名誉教授・上田宏さんの記事を読んで・・)
