唐突な話ではなかったようです・・

先日、東京歯科大学の歯学部の慶應義塾大学への統合!と言うニュースにはビックリいたしました。

東京歯科大学は、創立130年にわたり、歯科医師としての知識・技術だけでなく、幅広い教養を身につけた良識ある歯科医師養成を目標に、リベラルアーツを学ぶことを重視してきた中で、人材育成のさらなる高みを目指し、10学部を有する総合大学であり、歴史的関係深い慶應義塾大学との合併に踏み出したようです。

この歴史的関係を紐解くと、東京歯科大学創設者・紀齋は、1870年慶應義塾に入塾し、1890年に三田キャンパスに近い芝区伊皿子坂上(現三田4丁目)に、高山歯科医学院(現在の東京歯科大学)を開校。

同大学の建学者・血脇守之助は、1889年慶應義塾卒業後、1893年に高山歯科医学院に入学、歯科医師資格を取得。1990年に高山歯科医学院を引き継ぎ、東京歯科医学院を設立したと言う歴史的な関係があったのです。血脇ホールにはこのような歴史があったのですね。

この統合!により、慶應義塾は日本の総合大学として初めて、医学部・看護医療学部・薬学部・歯学部の医療系4学部を擁することになります。知らない歴史的な繋がりがあったのですね。

歯科医療も重要性を増し、又全身との関係性が重要視され、全身の一部分として診て診療内容を吟味する時代ですから、意味ある統合と思います。

もとを辿れば「害のない医療」(ヒポクラテスの言葉)

人間の体をパーツパーツで見るのでなく、患者さんのヒストリーを加味して、複合的に診る時代に、ますますなるんでしょう・・。
医療側の人間力が必要となっていきます。