医療の世界では○○認定医が大流行ですが、「マンモによる乳がん読影認定医試験」というのがテレビで紹介されていました。芸能人の乳がんの告白などから、検査はしてても・・という風潮を踏まえ放送されたと思われます。よい番組でしたのでお知らせします。
マンモグラフィー検査は、検査自体が患者にはかなりつらいので、エコーで済ましてしまう人も多いようですが、エコーもマンモも両方必要だというのが大方の見方です。エコーはばらつきが多く、観るドクターの技量に左右されるので単独では判断できない。技術・知識・集中力がものをいうそうです。当院の院長も常日頃言っていますが、「画像は読影が命」と。正しく撮影されたものを慎重かつ精密な読影には相当な技量を要するものです。
私事ですが、かの昔ある専門病院のドクターは、放射線専門医が読影し報告してきたものを、主治医がさらに拡大鏡を近づけてみて、今度は石灰化の小さな粒の間隔を図って記録判断くださいました。今の時代はずいぶん違うと思われますが、基本的に見る目があるのとないのでは雲泥の差です。
この日の番組で紹介されたこの認定医試験。合格率は60%だそうです。決められた時間に100枚だったでしょうか?マンモの読影を強いられみなさん真剣そのものでした。対象は医師と放射線技師です。私たち女性のために頑張っていただきたいですね。このような医療現場での研鑽の裏で、乳がん検診30%という低さも問題です。先生方も頑張ってくださってるんですから、積極的に乳がん検診受けたいものです。
ですので乳がん検診は、医師や技師の技量が勝負。発見できるドクター・発見できないドクターがいるとはっきり言っておりました。マンモグラフィーによる乳がんの読影は
「雪原の白ウサギを探すよう」とはこのようなことを指しているのですね。私たち患者側も医師の技量を見抜くくらいの患者でありたいものです。なんでも”お任せにしない”ことですね。大切な自分の身体。大切なそれぞれのパーツ。かけがえのないものです。賢い患者にならないと・・。