プロ中のプロ・郷ひろみさん

久しぶり新聞で郷ひろみさんが取り上げられていました。ファンの私として今さら・・ですが、実に良い記事なのでご紹介します。

郷ひろみ(もう61!)のヒット曲は数々あれど代表曲の一つはと聞かれ「ジャパ~ン!」とためらいなく言えるようになったのは50代に入るころだったそうです。この曲「二億四千万の瞳」は分割民営化前の国鉄最後のキャンペーンソングだったとか。アナログからデジタルへと変わる節目の曲でした。冒頭の「億千万!億千万!」のコーラスを聞いて呆然としたというのは曲より先に詞を書いた売野雅勇さん。今考えればあのコーラスあってこそのヒットだと考えてるそうです。

タイトルは当時の日本の人口・一億2千万人にちなみ、あのころの日本には勢いがあったので、いかに「ジャパ~ン」をダイナミックにのびやかに歌うかに注力。合間の「ジャケットプレー」のパフォーマンスが有名になるも、ひろみさんとしては、曲が鳴り出し自然に体が反応した結果だそうです。
「自分が本気で楽しまなきゃ、人を楽しませられない」と。

ひとみさんの”GOジャス”というCDは私の車の必需品でいつも聴いていますが、音楽業界ならずとも彼の努力ぶりは有名で、「この人すごい!」と思えた・・とか、バカっぽくなりそうな曲を歌いこなせるのは彼しかいない・・など新聞には大人のファンの言葉が躍ります。

若いころから何度も渡米し修行を積んでいたようですが、中年?になっても、「アッチッチ!」がヒットした後も3年間もアメリカへ。世界的ボイストレーナーについてレッスンに没頭。私生活では様々な経験もあり、又新たな出会いもありやっと吹っ切れたと。こうして郷ひろみは歌謡曲のど真ん中にいるべきだ・・!と。

2億4千万の瞳のサブタイトルは「エキゾチック・ジャパン」高野山でインドの神々に出会った」という当時国鉄のキャンペーンのキャッチを考えたのは五木寛之さんでらっしゃると。今海外からのお客様が多くなった日本で再びキャンペーン曲にという声もあるそうです。確か郷ひろみさんのお父様は国鉄職員だったと記憶しています。この曲にはご縁もあるんですね。

今でもボイストレーニングは始終、筋トレは専門トレーナについて週3回。「人は得意だと思うと必ず足をすくわれる。そもそも僕は不器用なので、人の三倍努力しないとダメなんです」とおっしゃり「僕は人生で60代が最高、だから今の「二億4千万の瞳」は間違いなく若い時よりバージョンアップしています。この曲は絶対に懐メロにはしない。それには自分が輝き続けるしかない」と断言する郷ひろみは本当にかっこいい!

いつぞやフルオーケストラをバックに歌うドキュメンタリー見たときにも、そのストイックさに驚愕しましたが、聞けば聞くほどプロ中のプロのひろみさん。今までたくさんの音楽聞いてきた自分も、ジャンルを超えて目の離せない歌手となりました。

テノールの佐野成宏さんを応援する私は、いつか郷ひろみさんの「言えないよ」を佐野さんにも歌ってほしいと目論んでいます。
アップテンポな曲も素敵ですが、郷ひろみのバラードはさりげなくてチャーミング。新曲「スキだから」楽しみです。