最近のテレビコマーシャルを見ると、随分とお口のケアに関心が高まっていると感じます。CMの内容がとても高度で本格的になり、虫歯予防も単に「虫歯を予防しましょう」でなく、「大人虫歯を予防しましょう・・」とか細かに年代合わせた提案が増えてきました。すごい進歩です。
確かに子供の虫歯の数も「平均一本を切る」昨今。その代り歯肉炎は増えていたり・・。
当院にいらしてるご夫婦が、お孫さん生まれると「同じお箸とかで子供とやり取りしないでね。虫歯移るから・・って娘に言われた」など、健康情報が子育ての本など通じて伝わっていることがわかります。「やたらにチューなんかしないでね!」なんて言われたら
おじいちゃまおばあちゃまもがっくりですので、「定期メンテナンスでお口の中を整え、日ごろお家できちんとホームケアをしてフッ素など正しく使い、十分にスキンシップはしてくださいね」とご案内しますと安心なさいます。孫はかわいいですものね・・。
特に喫煙者は口臭等で嫌われますので、お孫さんの存在は ”禁煙のいいチャンス” です。
いかに生活習慣と健康がリンクしているかがわかってきましたね !
ひところ流行った ”オフイスグリコ”も 大人が職場で好きな時に好きなおやつ食べて当たり前!という、歯科側にしてみれば「余計なお世話だなあ」と思うシステムも、働き方の時代の変化がもたらしたものと当時考えていました。
公務員が仕事中にタバコふかしているのが取りざたされたことあります、職場での禁煙が言われて久しいですが、仕事中に袋菓子・チョコなど食べながらはちと・・と思ってしまいます。歯科から言えば、ちょこちょこ食べは虫歯になりやすいからです。また小腹がすいたからとお菓子をちょこ食べしてると、いざ食事の時に十分に食事らしきものを取らなくなり、結局ちょこちょこ、食事だかおやつだかわからないもので埋めてるだけになり、健康に良くはありません。胃の手術をした方などで配分食の方は別ですが・・。
そんなこと虫歯予防デーに感じていたところ、新聞にこんな記事がありました。
☆デスクで「ちびだら飲み」
あるコーヒーメーカーの新発売の商品にまつわる所感ですが、1992年缶コーヒーが誕生した当時は製造工場や工事現場で働く人が短い休憩時間に気分転換に、コーヒーをぐいっと飲むことが流行ったそうです。この90年代に2000万人いた製造業・建設業の就業者が2015年に1350万人に減った一方、増えたのが情報・サービス業で、2015年には2991万人を数えるそうです。この方々が仕事中にコーヒーをデスクに置き、ちょっと飲んで少しリフレッシュ。再び仕事に向かいまた一口飲む。「ちびだら飲み」という習慣に代わってきたらしいのです。
この飲み方の変化の背景には 「働き方の変化」があり、長時間のデスクワーク中、ちびちび、だらだらと飲む生活習慣の変化に合う商品開発が始まっているそうです。
これも歯科医院側から言えば、ぜひとも「ちびだら飲み」には糖分のない飲み物にしていただきたいなあ・・とつくづく思います。ちょこちょこのみで虫歯のリスクが増えるからです。
先日も「ガッテン」で、高齢者にお肉を積極的に取っていただき、”アルブミン”を増やして、認知症・寝たきりにならないようにしましょう・・といっておりました。一般向け内容が本当に本格的になってきました。フレイルの予防です。
健康・健康・予防と言われる昨今。
その大元は「生活習慣にあり」とやはり思います。
以前より当院で提案している、三度三度のお食事をしっかりとり、甘いものなどはデザートとして食事のあと続けて取っていただき、食事と食事の間をあけていただく。こうすることで、歯の表面は再石灰化向かいます。もちろん食後にお手入れした上ですが。この習慣はメリハリある一日を過ごすためにも、とても大切なことだと思います。
時にはお友達とスイーツ食べに行ったりも、普段のよい生活習慣ができていれば、びくともしません。健康な歯を残し、健康な歯茎を維持してしっかり食べる。高齢になってもお肉を食べられるお口にしておく。このことは認知症予防にも役立ちます。
”噛んで味わって楽しんで食べる”
小さい時から、こんな生活習慣をつけてあげて、丈夫なからだを作っていく。
「食べること」って本当に大事!と虫歯予防デーにつくづく思います。お野菜もお肉もいろんなものを食べること自体が、お口のお掃除でもあります。おいしく召し上がって、仕上げに「フロスやフッ素を忘れない歯ブラシ習慣」こんな小さな習慣もチリも積もればで
健康を守る礎になります。
口で食べる・口から食べられる。
人として大切なことですね。ぜひ小さいうちからお子さん方に伝えたいと思います。