ちんげんさい

「ほうれんそう」ご存じでしょうか?
おひたしにしたり、バター炒めしたりの野菜のほうれん草でなく、「報告・連絡・相談」の「ほうれんそう」
一時期職場で、部下とのやり取りでこれは必須!と言われていました・・

ところが今は「ちんげんさい」らしいのです。新聞に出ていてそれこそびっくりでした・・
ちんげんさい、葉物としてもあまり売れてませんけど・・
まずはビックリ

「ちんげんさい」は、「沈黙する」「限界まで言わない」「最後まで我慢」の頭文字とのこと・・
そうなんだぁ~
以下、社会心理学を研究する東京女子大准教授の正木郁太郎さんとのインタビュー、抜粋です

人は、自分が置かれた立場から物事を見る、「だから管理職になれば、その立場から部下を測ります。そこで自分の常識に当てはまらないと『あいつは何なんだ』と思ってしまうのです」
これは、「人間の脳の限界」からくるそうで、一人一人の個性を細かく分析するには、我々の脳はあまりにも小さい。仕方なく「若い人は~」「女性は~」というステレオタイプに当てはめて、理解しようとするのだそうです。つまり脳の省エネなのだが、残念なことにそこで思考も止まってしまう。なのでいつも時代も「最近の若者は」と言う繰り言が消えないのだろう・・と
企業と共同研究している正樹さんは「体感として、『ほうれんそう』をしない人が増えている気がする」SNSの影響やサークル文化の衰退で人間関係が狭まり、集団主義とされる日本でも、若い世代ほど「嫌われないこと」に神経を使うという

だから上司が忙しそうだと話しかけるのは申し訳ないと思うし、仕事の失敗によりチームから外されたくないとついギリギリまで抱え込んでしまう。
  ☆叱られるより、嫌われることを恐れている・・というのです

このインタビューした方は、ご自身も経験があって「忙しいオーラ」を出しているつもりはないが、後輩にはたいてい「話しかけてもいいですか」とお伺いを立てられる・・年齢と共に口角も下がっている。管理職はいつもニコニコしている人格者でなければいけないのだろうか?と思っていたと
これに、正樹さんは答えて、「今の職場はどこも忙しすぎる。でもポーズでもいいので、若い世代を理解しようとする態度を見せてください」とのご提案でした

最近の社会心理学では、管理職に必要なのは「人格」ではなく、スキルを身に着けて行動する「演技力」だとする考えが主流だそうです
上司が胸襟を開けば、部下もついていこうと思える。価値観が違っても、信念まで曲げる必要はない・・そう語る正木さんの言葉に、インタビューした方、少し肩の力が抜けた気がしたそうでした

笑い話のようですが、管理職の心得には「おひたし」と言う言葉があるそうで、「怒らない・否定しない・助ける・指示する」の頭文字だそうです。なんだかなぁ~

そう言えば・・母の介護真っただ中の私、以前、超高齢者には「否定・禁止・命令」は禁句ですよ!と教わり今でも訪問前にはお念仏のように、口ずさんでから行くようにしています
いずこの世界も胸襟開いて、思いやりを持って「何かお手伝いすることありますか?」って接するのはどうかなぁ・・などと正解の見えない中思います

そしてやはり、何をさせていただく時でも、逆にしていただいても、心こめて「ありがとう」っていうことかなぁ・・と思ったりしています