桜が一斉に咲い
たものの、雨雲
も気になる日曜
シャガール展に
行きたいと父(93歳)からの電話。調べるとあと一週間の会
期。今日しかないと!と車を飛ばして雨の美術館に行ってきま
した。着くころには結構な雨で、足元悪く高齢の両親を心配
しましたが、観たい!という気持ちを尊重し、車いすで拝見しました。右に移っているシ
ルエットが両親です。昔の沼地を造成したので、広く海外のようなすばらしい環境の
洒落た美術館です。父はダフニスとクロエ、サーカスのシリーズが好きなのですが、見た
ことのない作品含め260点余もあって、見ごたえありました。雨ですいていたので、車
椅子でも作品の近くで見ることができ、満足そうでした。帰りに併設の「フランソワ・ポ
ンポン」(かわいいお名前です)という彫刻家のアトリエを模した館でブロンズ像を堪能
しました。パンフレットの写真をご覧ください。
大鹿・2メートルはあろうかという大作です。地元の小学生でしょうか?これ何?あれ何
?とママに聞きながらテーマパークにでもいるような気楽さでニコニコお行儀よく見てい
る様子に、小さい時から幸せだなあと感じました。理屈でなく、アートは小さい時から数
多く、見て・聞いて・触れて(触れていいものだけですが)感じてが大切と思っております
この土地のお子さんは幸せですね。アートの一級品がこんな身近にあるのですから。
シャガールを鑑賞後父の車いす押しながら、このシンプルで清潔な空間・余計なものを
排除して、ひたすら自然の中にガラス張りの建物があり、自然と一体化した中でものを
見て下さい!と言われているような気がしました。花も咲いていない、緑と樹木の空間
を眺めるように設置された二人掛けの椅子が、美術館のコンセプトをはっきり打ち出して
います。館林方面にお出かけの際には、足を延ばしてみたらいかがでしょうか?
4月下旬になると足利の有名な大藤で渋滞になります。美術館は(月)休館です。
93歳になってもみたい絵がある幸せ。車いすを押せたことさえ有難く思ったことでした
緑の中の美術館へ、春風の匂いを感じに、お出かけになってみませんか?