麗しのシャトー物語

又々テレビの話で恐縮です。この1996年に放送されたボルドーワインの番組が、アー

カイブスで再放送されました。たまたまでラッキーでした。Latour のワインは厳格だが

品格があり、ハーモニーがすばらしい。音楽に例えるならバッハとのことでした。長い番

組の間、名だたるシャトーのオーナーがインタビューに答えておられましたが、どなたも

「ワインはブドウから作られ、醸造家がつくるのではない。成功の秘訣の70-80%は

ブドウの実。醸造家はそのブドウの能力を最大限引き出し、スマートに演出し、瓶の中に

表現するだけ。テクニックだけではだめですよ」とおっしゃっておられました。そのブド

ウがよくなるためには、土壌とのこと。砂利と粘土。ブドウの育成に合った土と気候で

ブドウは苦しまなければならず、苦しんでこそ美味しい実りがあるのです・・と。

ボルドーワインは実にエレガントと評判ですが、ワインが出来上がるまでの過程と

哲学に触れると、より美味しさと味わいを増すような気がしました。

テクニックだけではだめですよ!の言葉は私達の仕事を含め、すべてに通ずる事とあらた

めて思い、ワイングラスに入った一杯のワインにも、ストーリーとヒストリーがあるこ

と、なんと奥深い豊かな飲み物であるかとおもいました。思いを馳せ乍らワインを頂く。

ゆったりした極上の時間。

そんな時間を楽しみながらメリハリある毎日を過ごして、来年も頑張ろ!。

 

 

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