鶴見俊輔さんこころ安らかだったか

 連日亡くなった鶴見俊輔さんへの追悼文が続いています。昨日は投稿欄に、こんな68歳の女性からのご意見が載っていました。小見出しにハッとしました。

この方は海外に暮らした経験もあり、日本の良くないところも目に付くようになってその後長い間わだかまりが残っていたそうです。鶴見さんの著書「思い出袋」で出会った次の言葉が、その方の鬱屈感を吹き飛ばしてくれたそうです。

「日本の国について、その困ったところをはっきり見る、(中略)日本の国だからすべてよいという考え方をとらない。しかし、日本と日本人を自分の所属とすることを続ける」シンプルで明瞭なことばです。

鶴見さんは、現在の日本のありようにどんなに心を残して旅立たれたことでしょう、いたわしさに胸が詰まりますとあり、多くの人材を育て、平凡な私の中にも一生輝く灯をともして下さいました、いくつになっても、誇り高く、まっすぐな日本人を目指します・・と結んでおられます。表現の違いはあれど、不肖私も鶴見さんから大きな示唆を頂いて、自分の軸を考えるようになりました。頑固にならず、鶴見さんお好きな「器量と遊び」ということを忘れずにいようと思います。「失敗したと思う時に後戻りをする」その大切さを説いた姿勢。忘れずにいたいと思います。

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