1995年の、目をそむけたくなる地下鉄サリン事件だったが、それをきっかけに科学コミュニケーションと言う世界に転じた、物理学者(青山学院大学・岸田一隆
教授)が、サリンをまいた実行犯、稀有な頭脳を持つ実行犯本人と、面会・文通を続けられた話を、テレビでみました。なぜ科学的知識より、正当な判断ができなくなったのだろうと、ずっと考えていたというお話をされていました。
それ以来。社会と科学の関係を問いつづけ、その後、原発震災を被った日本においても、科学とどう向き合うかが真剣に問われていると、この日加えて発言されていました。長い目で見れば、私達は地球の物質循環の中でしか生きていけないのだとも・・。
以前このブログで、「科学者が人間であること」中村桂子著 と言う本を紹介しました。この番組をみてその中村さんの本を思い起こし、飛躍するかも知れませんが重要な観点かもしれないとおもったことでした。
いみじくも今起きている世界の状況、心が痛みます。