ある駅前で信号待ちしていたら、交番のおまわりさんが出てきて、急に横断も通行もストップ!
何事かしら・・とゆっくり進む白バイの後ろを見ると・・。
美智子皇后さまでした。
車の窓を開けられ、お背中を寄っかからずにシャンと伸ばされ、尚且つ、歩道の私達に小首を折られて、柔らかい微笑みを下さったのでした。
感動しました。
そばにいた若い女性は「えッ何々、この優雅な空気・・!」と同じく感動が冷めやらぬ様子。静かにお車は交差点をしずしず曲がって行かれました。
まだまだ残暑の中ですが、いっとき夕方などは涼風の頃。皇后さまはミルクコーヒーのようなベージュと白の、夏の終わり・秋の気配の穏やかな色のスーツに同色のお帽子。笑顔と言うよりその微笑みの優雅さに圧倒されてしまいました。
それにしても、お車の背に寄りかからず、ずーっと走る間こうして国民に眼差しを送られるご様子には、本当に大変なことだと感じ入りました。いつも陛下とあちこちでご挨拶される時にも、頭を垂れるそのお姿のご立派さに
真似のできないことだなぁと思っておりましたが、前を通られるご様子に遭遇して、日々大変なことでいらっしゃると改めて思いました。
背中のお痛みを訴えることもしばしば・・と女性誌にはあります。このような毎日がお障りになるのでしょう。お痛みが和らぐことを願いたいと思いました。
生意気な言い方ですが、エレガンスの極みでらっしゃいました。
とても素敵な皇后美智子さまでした。