待合室に置いてある本の一冊に「おかれた場所で咲きなさい」というのがあります。ノー
トルダム清心学園の渡辺和子さんの本です。一ページ一ページ心に響いて読んだ後爽やか
になる気がします。元日の新聞にも対談で渡辺さんの言葉がわかりやすくのっていたので
ご案内します。
「我慢しなさい」「努力しなさい」「不自由をいとわないようにしなさい」この3つのこ
とが、やがて思うようにならない世の中に出た時、きっとあなたを助けてくれると。3つ
とも今あまり流行らない言葉だけれどと。「自由というのはね、してはいけないことをし
ない自由、しなければいけないことをする自由、つまり、自己管理と自己抑制が出来ると
いうことなのです」と。「したいこと」と「しなければいけないこと」があれば、「した
いこと」は置いといて、「しなければならないこと」を優先することが出来るのが本当の
自由だと思うのです。
そしてそれをするためには、「自分の心との戦いが必要なのよ」とおしえています。
日本人の中には「大人」になっていない人たちが多いのではないでしょうか?とおっしゃ
り、「一人称の意見を持ちなさい」とアドバイスされ、「みんながするからする」
「しないからしない」でなく、私はなぜするか、なぜしないか。「私は」という一人称
で、意見を述べられることが大事とおっしゃっておられます。すべてそうだなぁと思うこ
とばかり。年の初めにこのような記事にふれて、ご本とはまた違った印象もって、あらた
めて心に沁みたことでした。