昨晩は、あの大きな山古志村の地震から10年たち地元のご苦労を振り返りながら、あら
ためて自然災害の恐ろしさを振り返る番組が多くみられました。もう10年と思うと同時
に、地震から4日後でしたか?山の大きな石の間から救出された男の子のその後を伝えて
いました。今では170センチを超える中学生に成長されたそうで、お母さんと妹さんを
亡くされ、おじいちゃん・おばあちゃんが親代わりとして育て上げられたと、そのご苦労
には頭が下がりました。決して特別扱いはせず、おじいちゃんがお父さんお母さんの代わ
りとして、当時の恐怖を理解し寄り添いながらも、普通にきちんと育てたいとの思いが
凝縮した10年だったようです。その日々を追いかけていた記者さんの人柄にも、少年は
救われて、お父さんとするように鬼ごっこしたり遊んだりながらの中から、次第に
心がほぐれていくのが画面からよくわかりました。4日間も埋もれていたので、暗がりは
怖いだろう・・と気遣っていた周りの人々も、2年ほどたって男の子から「おじさん、鬼ご
っこしようよ」と誘われ暗がりに隠れる男の子の自然な吹っ切れた姿に、安堵したとの
コメントもありました。おじいちゃんのそれはそれはきめ細かいさりとて甘やかさない
躾けぶりには、正直涙が出ました。このような状況のお子さんにはつい甘くなってしまい
がちですが、あったかい大きな気持ちで男の子を支え、厳しく育てられたおじいちゃんの
お気持ちが通じて、「人に助けてもらったので、人を助ける仕事をしたいです」とはっき
り答える中学生になった少年に、当時の面影を重ねながら、おじいちゃんはじめ周りの
方々のご努力が実ってよかったなあと心から思いました。土手に座って同級生が、亡くな
ったお母さん・妹さんのことをさりげなく話しており、まだまだ小さい子供たちさえも
支え支えあう山越の人々のご苦労と再生の日々に、エールを送る思いでした。寒くなりま
すので、体を大切に手をつなぎ合って頑張ってください。
想像超える困難に出会った少年の、うつくしい自然な言葉に感動を覚えました。
頑張れ!