失敗学会

畑村洋太郎さんと言う方が理事長の、本当の学会です。
最初目にした時冗談かと思いました・・。

畑村さんは東大修士課程修め、日立製作所に勤務した機械設計の技術者だそうです。入社して初期教育を受け実習を経て、知識や経験を受け身で教わったと。
しかし本当の意味での知識や経験は、自分で考え、やってみることを通して、能動的に学ばなければ身につかないと感じたそうです。

だから技術者は新しいものを創造しようとすると、殆んど失敗する。失敗を恥だと感じ、目を背けていると繰り返す、「失敗は失敗のもと」だと。

失敗を通じて学び取ったことだけが次の「成功のもと」になるから、失敗との付き合い方が大切だと思い、技術者に限らず多くの方に当てはまることもあって2002年に「失敗学会」を設立したそうです。
未然に防ぐ方策を提案すると成果は大きく、「どうでもいい失敗」の数は必ず減り、ダメージは抑えられるそうです

日本が最も学ぶべき失敗は、11~12年に事故調査・検証委員会で委員長を務めた東京電力福島第一原発の事故で「あり得ることは起こる。ありえないと思うことも起こる」「見たくないものは見えない。見たいものが見える」が得た教訓だと仰っておられます。

つまらない失敗がしょっちゅうの私
失敗は成功のもとなど、浮かれている場合でないとつくづく思い、「見たくないものは見えない、見たいものが見える」に深く感じ入りました