若い方はご存じないかも?橋幸夫さんと吉永小百合さんの「いつでも夢を」を作曲した
吉田正さんの特集がありました。2400曲もの作曲をなさったそうです。番組で紹介
されたその曲、シベリアの戦争体験を経て抑留中にメモに書き留められたその歌詞は、
おなじ経験経た方を「この曲なくして今日まで乗り越えられなかった」と言わしめた、心
の底からのうた。今全国にいらっしゃる抑留体験の方々の口をついて出るその歌は、吉永
小百合さんの抑えた声による静かな朗読に支えられ、見るもの聞くものの心の底に響きま
した。 「生きるってことは大変なんだ」との吉田正さんの力強い言葉。
戦争中歌詞をメモに書き留めても伝えたかった、強い気持ちを伝え続けた吉田正さんのこ
の番組は、いくつになっても生きる希望と夢をもって明るく生きなさいとの伝言でした。
ご覧になった方理由なしに心の琴線に届いたのではないでしょうか。吉永小百合さんが被
爆の詩を長年語り続ける活動なさっておられますが、吉田正先生のお教えが心におありに
なってのことだそうです。創造を絶する、すさまじい体験の中での吉田正さんの伝えたい
おもい。多くの方に届いたのではないでしょうか。
さまざまなおもいの八月も終わります。