勉強中のユマニチュードです。
ユマニチュードは「いま」に注目します。いま、この人をケアします。過去に人間だったのではなく、いま、人間なのです。この人が過去に人間であったとしても、いま動物だとみなせば、動物のように扱ってしまう。私は人間の獣医になってしまい、人間をケアする人にはなりません。これは言葉で理解すれば実践できるというものではなく、実際に行うことは決して容易ではありません。
こうした尊厳の重要性は、医学書には書かれていません。しかし、ユマニチュードはこう定義します。尊厳の感覚は、「自分は人である」という認識を可能にするものである、と。あなたが私を好きだと言ってくれる。ここから始まるすべての行いが、「私は人間である」と認めることを可能にしてくれるのです。
提唱者イブ・ジネストの言葉は深くふかく響きます。