「頑張ってね」と「頑張ってるね」

人を励ますときの一番ポピュラーな言葉が「頑張って」だと思います。つい言ってしまうこの言葉「頑張って」は、言葉をかけた人の気持ちに反し、時に相手にプレッシャーを与えたり落ち込む原因にもなるという言葉である・・と
かつて少々かじったカウンセリングの講義でも濫用してはならない言葉、相手の状況によっては注意が必要であるというのですから厄介です。

では・・

「うまくいくといいね」
これ以上の努力を強いるプレッシャーを与えることなく、相手の結果に期待している気持ちが伝わる言葉だと思います。

「無理しないでね」
相手が十分に頑張ってることを理解し、その姿をねぎらう気持ちが伝わります。自分のことを心配しているという優しさを感じる言葉です。

「応援しているよ」
これって意外と見落としがちな表現ではないでしょうか?
相手が頑張ってると理解していてもついつい「頑張ってね」と声をかけがち。もっと頑張れと言われてる気がして、時として今の自分ではダメだという気持ちになるようです。でも、人は誰でも自分を認めてほしいもの。頑張ってる自分をちゃんと認めてくれてるという言葉は、さらなる動機付けになりましょう。

つくづく、人間関係も言葉の選択で大きく変わると思います。
ちょっとした一言が相手の心に宝物のように届く。ならば、励ましの言葉は、相手への言霊となって伝わるといいなと思います。

今まで僭越にも「頑張って」と、偉そうに何も考えずに言っていたことを振り返りながらこんなことを思いました。
美しい日本語を話したい。つましくとも心の届く言葉で話したい。
そんなこんなを年の初めに思う2018年です。