心療内科医の海原純子さんは、アルバムを出す歌手でも居られます
昨年流行った「うっせぇわ」を初めて聴いた時アメリカの黒人労働歌を思い出したそうです。大人がこの歌を聴いてこの叫びに共感してしまうのは、長引くコロナ禍の影響も強いんだと
海原さんは企業の産業医の経験から、コロナで精神的に不調を抱える若い人達が増え、管理職のパワハラはじめ「コミュニケーション不足」への不安が際立ち駆け込んでくる人が増えたと仰っています
我慢したり、聞き流したりしながら適応してきた人たちが限界にきている。立場が弱いものは職を失う恐れもあり、長く我慢してきたものが破裂しかかってるように見えるとも
働く人のストレスに対し、日本社会は長く対症療法、ストレスは発散させよと言う文化だった。飲みに行ったり、買い物したり、ジムで体を動かす等個人に気晴らしをさせるだけの解決法しか提案できなかった
さらに組織側は、ストレスの原因を取り除くという本質的な対策が乏しかった為
我慢して働く、発散する、また我慢して働くこのサイクルがコロナで機能しなくなったとおもわれると
事態を悪化させているのは、今の日本の風潮「聞く姿勢のなさ」
例えば、コロナで成人式が出来なかった若者が、不公平感を抱いて50代に「昔の人は何でも出来て良かったですね」と言う。すると「昔は昔でどれだけ大変だったか知ってる?」と、すぐに返されてしまう!こういうことなんじゃないのでしょうか・・と海原さん
☆「ああ、そうだよね」と言う言葉を挟む余裕がない。共感まで行かずとも、一度相手の言葉を引き取ってみることができず、すぐ自分の意見や信念を言いたくなってしまうのですとおっしゃっておられ、ハッとしました
「今の仕事が辛い」と相談すれば「でもあなたが選んだ仕事なんだから」と返されたら、話が次に進まず、本人には困惑しか残りません・・
☆「相手の話を一度受けとめる」と言う聞き方が必要なんだと、たまに叫んで歌いたくなる、日本の息苦しさがこの点にもあると「聞く姿勢のなさ」を指摘しておられ、自分にも思い当たること多く、そっかぁ~と反省しきりです
「ああ、そうだよね」と一度引きとってみる、「そうだよね」私も心がけたいと思います