ザ・ワイルドワンズの加瀬さん。20日になくなって早一週間。慶應の後輩にあたるコラムニストの泉麻人さんが「実にお洒落な先輩でした」と。他のグループに比べ、「品を追求された」と。そうしてグループサウンズ(GS)を「より明快にして世に浸透させた」とその洒脱さも述べておられます。又音楽評論家の湯川れい子さんは、「ともかくおだやかな人だった」「怒った顔を見たことがない。人との間にヒエラルキーをつくらず、そこが魅力的でした」と。それまでのバンドやグループが縦社会だったのを、バンド=仲間という横並びにして、とても新鮮でさわやかでした。また人の魅力を引き出すのも巧みで、その手腕は沢田研二の歌の作曲やプロデュースに生かされたと。ビートルズのポールが来日した日に旅立った加瀬さんが、会場のどこかで聴いていた気がします・・ともおっしゃっておられます。
思い出の渚の「忘れはしないいつまでも」の言葉通り、残ったワイルドワンズのメンバーは「加瀬さんのレガシー(遺産)を引き継ぐ」と宣言したそうです。(週刊朝日より)
私も頂いたご本「ビートルズのおかげです」をパラパラめくっています。もう一度
加瀬さんのギターで聴きたかった「思い出の渚」。忘れはしないいつまでも。