14日夜の大きな地震のニュースに、東北の被災者の方々さえ未だ解決していないのに・・と心痛め、心配なさった方が多いと思います。熊本の方々も50年来こんなことなかったと。
ひしゃげた家々が放送され、東北の皆様も再び思い出し、阪神の被災の方さえ恐ろしい思いがよみがえっているに違いありません。熊本の方はご自分の家がつぶれたのに、心のよりどころの熊本城が崩れた・・と泣く人さえいらっしゃいました。素朴な町々に非情な惨状です。その上昨夜深夜の大きな地震。ホテルから道路に飛び出た人に追いうちかけるまた地震。陥没・地割れした道路に「危険」を知らせる赤いコーンを早く立てなければと、ドアの開かない事務所の扉をつるはしで壊して入り、コーンをやっと手にして、危険な道に置く職員。
未だ入れると安全確認できた家に自衛隊員と入り「あった!入れ歯。おかげさん。おかげさん」と大喜びのおばあちゃん。丁度夜の地震だったので、夕食後入れ歯を洗って洗浄液につけてあったのでしょう。慌てて飛び出したから、”きっと入れ歯なしで避難所にいらした方が多いだろうな”と案じております。そしてすぐ出されたものが硬い乾パン!では召し上がれないでしょうね。そんなことが気になって、14日も15日もなんだか眠れませんでした。
東北地震の時には、偶々仙台入りするメーカーさんがあって、急遽作った「お口のケアグッズ」をいく箱も作って持って行っていただきました。その後知り合いの先生が家も診療室も全壊と聞き、その患者さんたちにフッ素のペースと含めお役立て出来たことを昨日のことのように思い出します。
阪神・東北の経験が生かされて、昨夜は既に避難所に歯ブラシなども配布になった聞き、少しホッとしましたが、お水はどうなんだろう?気になるのは入れ歯の方々です。入れ歯の方は洗えるのだろうか?つけて置けるのだろうか?
今朝の新聞には、認知症・糖尿病のお母さんを外で連れ添って寝・・との新聞報道に、涙が出ました。「オムツだから周りに気を遣って・・だそうです」なんといったらいいのでしょうか?日本は先進国なんですよ。こういうのって看過できません。どうしたらいいんでしょう・・。
地震でお困りの九州の方々のニュースを気にしながら、それでも私達は恙無い毎日。
今朝も当院には、定期メンテナンスの皆様が多数ご来院です。自分でケアできるということは幸せなことです。恙無いということは本当にありがたいことです。
そして今日もお帰りの際ほとんどの方が、ホームケアの歯ブラシやフッ素・デンタルフロス・入れ歯のお手入れのもの等をお持ちになりますが、今日は「ぜひ避難袋にブラシと”水の要らないうがい薬”」を準備いただくようご助言しました。
いつ起こるかわからない災害。どんな状況になっても、食べられればどうにかなります。
ご自分の食器である「お口をきれいにしておけば」どうにかなります。
感染症も防げます。病気の進行も防げます。大上段に構えず、まずは日頃のお手入れをきちんとし「避難袋にお口のケアグッズ」ぜひ実行ください。
”今でしょ!”ですね。