COPD

先日12日にアップした「大きな新聞広告」というブログで、COPDでなくなった師匠が、肺気腫の管を鼻に入れながら高座に上がられた写真で、禁煙を呼びかけてらっしゃり、亡くなられてもなおこのように公共に訴えられ、ご立派なことだと拝察しブログに上げさせていただきました。その翌日には新聞に、樹木希林さんとこの師匠が、社会に向かって発信されること自体に、本当に大きな意味がある!という記事がありました。

先日はテレビで、COPDの特集しており、偶々見ることが出来ましたが、やはり今でも530万人の患者数があり、その中でCOPDの治療を受けているのはたった26万人!と。

まずは禁煙ですが、正直医療関係者の中にも、まだまだ喫煙者が居り、率先して啓蒙すべき立場の人達が出来ていない状況です。恥ずかしいことです。禁煙支援せずして「高血圧ですね、心臓の具合が悪いですね・・」と生活習慣に関わらず・踏み込まずして検査と投薬だけのドクターがいらっしゃるのも現実です。その医療関係者がご自分の健康管理せずして、喫煙していては説得力はありません。

例えば糖尿患者さんが、好き放題食べたり飲んだり、運動もしないでいて、糖尿の薬を出したところで意味はありません。

私達歯科医院も、ご自分で自分の口の手入れもしない方に、からだを考えない食生活の方に、いくら口酸っぱく言って、定期メンテナンスに来ていただいて汚れを取っても、それは気休めの一回限りの「掃除」でしかありません。患者さんご自身が日々のホームケアをなさり、生活習慣を見直される。その上で、プロのケア(細菌のコントロールは単なる掃除ではありません)を定期的に受けてこそです。なぜなら生活習慣の上で起こるのが、むし歯・歯周病だからです。喫煙習慣と似ています・・。

喫煙は、ND(ニコチン・ディペンダンス)ニコチン依存症と呼ばれます。ですので改善が可能です。早い対応が必要です。タバコの害に熟知し、禁煙・受動喫煙防止に力を入れている医療機関は未だまだ多くはありませんが、全国に結構居られます。きちんとサポートして下さる医療者を見つけて下さい。

COPDは呼吸が出来なくなる病気ですので、ともかく早い取り組みが大事です。喫煙してる方はもちろん、禁煙された方も是非一度検査を受けてください。できれば呼吸器内科か禁煙治療していますというクリニックを受診ください。

対応できることが沢山あります、改善できることも山ほどあります。要はアンテナ貼って現実をきちんと把握し、サポートするプロの医療者を見つけ、自分の生活習慣を見直す機会になさればよろしいようです。
今一度、生前日野原先生に頂いた言葉をご紹介します。成人病と言っていたのを「生活習慣病」に変更される先鞭切った方でした。

     習慣がつくる

     こころも

     からだも            日野原重明