ご紹介で伺った割烹。一品ずつが美味しくて、さてご飯は如何しましょうか?と聞かれても、もうお腹一杯!とお返事しあぐねていたところ、いいあんばいの炭火を見た連れ合いが、「実家の火鉢(もう片付けてしまいました)で父がお餅を焼いてくれると絶品だよね」と言ったのです。咄嗟にご主人に「焼きおにぎりお願いできますか?小さいのを塩だけで」と我儘言ってしまいました。すると「いいですよぉ」と早速小さな塩むすびを、もちろん三角のを握り始め、サッと炭火にのせました。
そのあとがスゴい。素手でおにぎりの弾力を確かめ火の通りを確認し、焼き色を見、それを見て又連れ合いが「父がお餅焼くときとそっくりだね!」と言ったのです。しばし里の95になる父を思いながら、焼きおにぎりの丁寧な焼き方に思わず、理屈じゃないなぁと感心しきりでした。瓜の漬物添えられた焼きおにぎりは絶品!まわりはカリッと。中はモチッとフワッと。まるで現地でいただく焼きたてフランスパンのようでした。プロの技は感性と手仕事の極みと感激しながら頂戴しました。
このようなシンプルで美味しいものを是非、小さい子に食べさせたい。そしたらベロも育ち感情豊かに、食べ物に興味と感心ある子が増えるね!と感慨深く有難く頂きました。ご馳走さまでした!