先日ブログに書きましたように認知症勉強会でも、お口のケアをして、特に噛む機能を確保するのが専一ということを学びました
今週号の女性雑誌にも”第一大臼歯ケアで認知症を予防する”の文字。一般紙にもこのような記事が載る時代です。歯が抜け始めたことが、認知症の原因の一つになっていた!?その意外な関係を握る歯は、40代で4人に1人が失っているという現実があります。丁寧な歯みがきとプロのケアを受けて、特に噛むための「要の歯」である「第一大臼歯」を死守することが、認知症予防の第一歩かもしれません。
残っている歯の本数が健康寿命と比例することは、よく知られるようになりました。
第一大臼歯を残すことが肝心要と言っても、既に失ってしまった方もあるでしょう。それでも義歯・ブリッジ・インプラントなどで噛むことを維持しましょう。噛むという行為は顎を開け閉めすることで、多くの筋肉が動き、血流がアップします。それにより血液をどんどん脳に送ります。実際、寝たきりの方に、入れ歯が整うと、話せたり・立ったり・歩けるようになったり認知症の予防に、噛むことが大きく影響することがわかっています。
ただ、先日も学んだように、初期認知症になられている方に、インプラントなど、ご自分でケア出来ない治療法を選択するのは、好ましくありません。
また40代以上になると歯周病で歯を失うケースが多いのに対し、第一大臼歯の4割ほどは「虫歯による」というデーターがあり、特にこの奥歯は既に金属が被さってる方も多く
金属入ったり、被さってると虫歯にならないと勘違いして、お手入れがおろそかになり再び虫歯にする方も多いです。加齢と共に歯の根元に虫歯ができやすくなり、歯みがきしていても、その方に効果的な歯みがきの仕方をご存じない方もおられて、次々と歯を失っていきます。
歯のお手入れは、トータルな健康管理の為と意識して、いつもやってる歯みがきだけど
「歯科衛生士に効果的な歯みがきの仕方。年齢・お口の中の状況に合わせた虫歯を予防するフッ素の使い方」などオンリーワンの方法を教えてもらって下さい。
元をただせばこの大切な奥歯は、子供のころ乳歯の後生えてきた奥歯です。ですので、当院ではお子さんの時から、乳歯の奥歯は生えかわるけれど、虫歯菌は次の歯にうつっていくことを話します。そして大人の奥歯が生えてきた時には、「一生使う歯であること。臼の役目でずーっと大事」かを話します。その為ホームケアとプロケアが必要で、又初期虫歯の状況でも、よく観察しレーザーで確認し、「早くに削り始めないこと」が肝心です。早くに削って金属かぶせ始めれば、歯の寿命は確実に短くなります。
歯はいつまでも元気でいるための、大切なパートナーです。
一本一本丁寧にお手入れして、治療の繰り返しにならぬように一歩進んだケアをしましょう。。