地方へ出先の折、帰る電車まで時間があって、夕食には早いけれど・・とちょっとつまむつもりで駅前のお寿司屋さんに入りました。メニューの他に、黒板には今日のおすすめが・・。桜も咲いて時は春・・。見れば、金目鯛・カサゴ・さざえ・・と魅力的なものばかり。帰るまで4時間くらいかかるので、小腹入れるつもりで、まずはカサゴ・うーんさわやかな甘みと歯ごたえ、美しい白身。次どうしようかな?と大好きな赤貝飛び越して
ミル貝。甘―い。この独特の歯ざわりとピンクベージュのような色。この時期貝は抜群。
このまま食べてたら、お夕食がたべられなくなる・・と金目鯛。この時期お煮つけとかが有名だけど、生もスゴイ。しっかりした甘味、すごいなぁお魚のそれぞれの美味しさ!と感激していると、
20代と思しき男性二人来店。座るなり、左手にスマホ持ったまま「ネギトロ!」と二人同時に。エッ最初からっ?と余計なお世話根性たっぷりで思った私。おやつ代わりなんだろうか?と耳そばだてていると、「あとサーモン」最近は小さい子から大人までサーモン人気と聞きました。「あと手巻きでもう一回ネギトロ」えーっ!
相棒さんは「軍艦でネギトロ!」よくわかんないこの食べ方・・と思ってみてると、スマホは左手に握ってるので、右手で食べやすいものだけなのかなあと理解しました。すると
「マグロ!」と。
何をどう食べようと本人の自由でしょうが、私達団塊世代の常識?では巻物は最後の方で、白身のお魚とかから食べていくと、よりおいしいと習ったというより会得したように思います。また最近では、ネタによってお店側から「塩で召し上がってください」と言われることもしばしばですが、”食べ方を強制されるのは嫌だ!”という友人も多く、そう考えれば、ネギトロから食べていこうがどうしようが「カラスの勝手でしょ?(古-い)」かもしれませんね。ですけれど、食べる時くらい、スマホ置いて
お寿司を楽しんだら?と思うのは私だけでしょうか。お寿司を楽しむという感覚自体が無いのかも・・。
それを見ていたら、あと一つだけ何か食べたいと思い、黒板を熟考した結果、太刀魚にしようか?トリ貝にしようか迷い、貝好きの私はトリ貝で〆めました。
こんな様子を見ていたお店の大将が、「オコゼのから揚げ召し上がりますか?」と骨のから揚げを持ってきて下さり、感謝感激雨あられ!!咥えついて口の周りがくわんくわんに
なったのは言うまでもありません。旬のお寿司4~5個頂いて、コーヒーとケーキ位の値段でした。若い方がもう少し食べ物・特に季節の食べ物に興味と関心持って下さると嬉しいことです。この店は「寿司」を「鮨」と書くそうで、「魚が旨い」の意味なんですよとお茶のおかわり下さったおばちゃんが教えてくれました。素朴ないいお店でした。