お医者さんは何も言わなかったよ

本日急患の男性。お薬手帳お持ちくださいね・・と見れば、降圧薬というより、腎機能に

問題あるらしき投薬。聞けば前立腺も治療中、2か月前膀胱のオペも受けられてました。

にもかかわらず毎日20本の喫煙。手術する時、こうしてお薬出していただく時、「言わ

れないですか?」「何を?」「タバコのこと」「何にも言わないよ、医者も」

お口は10年以上放りっぱなしでケアの経験なし。お顔には皮膚にも喫煙者独特のしみ・

大きなほくろ・唇の色など長い喫煙習慣が見て取れます。

嫌がられない程度に喫煙のお口へのリスクをお話しし、禁煙支援診療室であること、ス

タッフ全員でサポートすること、タバコをやめられないのはその方の意思が弱いのでなく

「依存症」(ニコチン・ディペンダンス)であること。脳がニコチン要らないよ!と

切り替わってくれるようにすれば、タバコと縁が切れますよ・・とお話しすると

「エッそうなの・・」とパンフレットを大事に持って帰られました。こんなにTVで

「お医者さんと禁煙しましょう」と言ってても、おっしゃらないお医者さんの方多いんで

すよね。リスクをおっしゃらずに投薬しても・・。嫌われるから言わない・・と言う歯医

者がほとんどですが、お医者さんもそうなんですね。今日の患者さんが禁煙なさるきっか

けになったら嬉しいです。減煙・禁煙と同時に歯茎が本来の姿を現すので、逆に歯茎から

出血とかあると思うので、おっしゃって下さいねとお送りしました。長いお付き合いに

なりそうですが、来院を機にご自分のお体を大切になさるきっかけになれば嬉しいです。

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