低栄養早くから気にかけて

粗食が健康のよい」というイメージが広がっていますが、それは40〜60歳代前半の中年期までのこと。高齢になるとたんぱく質を分解する働きが強まり、体の骨や筋肉になるべきたんぱく質がエネルギーとして使われるので、「粗食」を」心がけていると、低栄養に陥ってしまいます。そのような低栄養の方が65歳以上で約15%・75歳以上では約20%もいるそうです。低栄養は筋肉減少・脳機能の低下・骨密度の減少を招きます。多くの高齢者は次第に食が細るなどして、ゆっくりと低栄養になりますので、早くから食事の重要性を意識することが大切で、周りの人や社会全体でこのことを知って、元気なうちから周囲が気にかける社会にしていくことが大切と高齢者の健康を研究している、新開省二先生が言っておられます。

・中年期は 生活習慣病の予防が目標

      食べ過ぎに注意

      野菜をしっかり食べる

・高齢期は 老化予防(心身機能の維持)が目標

      食事量の不足に注意

      肉・魚・卵はしっかり食べる

団塊世代だけでなく介護が必要な方をかかえる方に少しばかり参考になる記事を転用書き致します。

・親に作り置くご飯のコツ

     飲み込みやすくするなど調理を工夫

     たれや缶詰等市販品も利用して負担減

     自分の生活に組み込める範囲で

     作りすぎない押し付けない

     容器にメモ添えコミュニケーション

      (シチュー温めて3日までに食べてね)(けんちん汁は冷蔵庫に)

      (シューマイは冷凍して作り置きました)など

・実家に出向く 出来る範囲無理せずに

     日持ちするものや、温めるだけで食べられるもの(卯の花・ひじき煮

     ピクルス・シチュー・ロールキャベツなど)

     帰り際には、青野菜(ほうれん草・小松菜・青梗菜など)を食べやすい大きさ

     柔かさに茹でて、一回分ずつ冷凍しておくと助かるようです

  サポート側もあくまでも自分の生活の中で出来る範囲で無理しないを心がけるといいようです

・冷凍して送る手もあります(高齢者は買い物や調理が面倒になり質素な食事になるこ           とがあるので、冷蔵庫や冷凍庫にストックがあると心強いそうです。ヤマト運輸さんによると、荷物を出す前に十分に冷やしてパッケージしてほしいとのことです)

参考図書 「つるかめ食堂 子が親に作り置くごはん」ベターホーム協会

     「50歳を過ぎたら粗食はやめなさい。低栄養が老化を早める」新開昇二

私の例で恐縮ですが、86歳の母・94歳の父を時々サポートしています。体力的には衰えてきても、気持ちはまだシャンとしているときもあり、アレアレという時もあります。ですけれど、戦争を潜り抜け大変な時代を生きて来た苦労に思いを馳せるとき、同情心よりよくやっていらしたなぁという尊敬の思いを持って年長者の尊厳を傷つけずに、温かなサポートできればと思います。互いにイライラするときもありますが、多少の言い合いは元気な証拠と割り切って、肩の力を抜いて・・と思うようになりました。歳とることは不自由が増えること。さぞや情けないのではないでしょうか?そのような思いをくみ取りながら、無理のないサポートという上記のアドバイス身に沁みます。ひとつ便利な商品見つけました。「一人鍋」という電気鍋です。鍋と鉄板の二つついていて、高齢の二人には大きさも手軽さもぴったり。この鉄板でお肉やプチトマトを鉄板焼きのように食べてね!と誘ったらとても喜んでいます。洗うのも簡単ですし、プチトマトを鉄板焼き風にすると甘くて体にもよく、思わぬ美味しさです。熱いのでフーフー言って喜んで食べております。いつか来ると思っていた老老介護。肩ひじ張らず無理なくの助言は本当にありがたく感じました。老いた自分に腹も立つんでしょう。そばに居ると学びがたくさんです。

”赤子叱るな来た道だもの 年寄り叱るな行く道だもの” ですね。

 

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