お知らせしたように、昨夜NHKプロフェッショナルに私どもオーラルフィ
ジシアンを率いる熊谷崇先生が初登場されました。1989年発会早々「短
針は使わない」と宣言したように、スプーンエキスカという器具で慎重に対
応され、”数ミリの削り方の差で歯の寿命が違う”と大事なメッセージをおっ
ゃいました。いつも熊谷先生は理想の形を追求し、手綱緩める妥協はなさい
ません。常に正攻法でブレずに王道を行かれます。最初にお会いした時から
変わらずに更に極めるのも、エンドユーザーである患者さんに恩恵もたらす
べく歯科医療を提供したいという思いにほかなりません。今までこのような
診療をご存じなかった方も「自分のお口の中と歯を知り、患者さん自ら考え
るようになられると、うそのようにお口の中も変わっていきます」。その為
には私どもが初診時、又折に触れ患者さんのお口の中の資料をそろえて提示
し、患者さんにご自分の口の中に関心持っていただき、共同作業でお口の健
康を守って行くことが肝心です。患者さんだけでも、歯科医院側だけでも駄
目です。最後に熊谷先生は”ライセンス(免許)持った者の責任”をおっしゃ
いました。常に前進なさっている熊谷先生の空気に触れると、”プロ”の意味
を痛感し考えます。一度とったらチェックも何もなく通ってしまう国家資格
だからこそ、互いに学びあい検証しあい一歩でも二歩でも前進している事が
必要です。学ぶことをやめるときは仕事を辞める時と心得ます。大切な患者
さんのお口を診させていただくのですから、プロもその位の覚悟が要りま
す。と同時に患者さんにも権利と同時に義務と言っては恐縮ですが、生
じることをお伝えして、互いに健康維持のパートナーとなれれば嬉しいこと
です。ご自分で口の中をコントロールできる、意識の高い患者さんが増えて
くださるように私どものも努力し、プロとして信頼頂くに足る町医者であり
たいと思います。