井村雅代さん。かつて日本のシンクロチームを育て上げた名コーチです。しばらく海外の
選手の育成に携わっていらっしゃいましたが、この度日本チームに戻られて大歓迎なんで
すとこちらも名選手・小谷実可子さんが言っておられました。何がスゴイってこの会話。
選手達 おはようございます
井村コーチ アカン! おはようございますの姿勢がアカン
選手達(もう一度) おはようございます
井村コーチ アカン! おはようございますの声がアカン!
選手達が プールサイドを歩いて行進・・
井村コーチ アカン!プールサイドの歩き方がアカン!
滞在中の部屋の中まで、きれいになっているか?整頓されているか?ご指導が入るそうで
す。そこでびっくりしたアナウンサーが質問。なんでそこまで?
井村コーチ それはね、シンクロナイド・スイミングって水の中での「繊細さが命なの」
だから当たり前なの。ひとつとして雑にしていいことないの。選手たちの佇
まいが命ですから。
厳しいと言われるプロの世界。オリンピックの選手たち。技と美を競う裏には、こんなにもストイックなトレーニングがあったんですね。厳しい井村コーチのご指導も、伺っていると選手たちへの愛情にあふれて「おっしゃることごもっともだなあ」と思ったことでした。私共が応援しているテノール歌手・佐野成宏さんも、いつも同じことをおっしゃっておられ最近では後進の指導にも井村さんと同じようなことを常に言っておられます。佐野さんの舞台上のなんともいえぬ佇まいは、すばらしい声と相まって聴くものに至福の時を届けます。
激しいアクロバティックな動きと思っていたシンクロが、水の中の繊細さが命!とは。井村コーチの言葉に目の覚める思いでした。シンクロの皆様、すばらしいコーチをお迎えになって、ますます頑張って下さいね。更に応援したくなりました。