プチトマトをキュッとかむと口中に酸っぱさが広がり、やがてほのかな甘味が。さらに噛
み続けると。味の重要な要素は、甘・酸・塩・苦味とうまみです。フランス料理のシェフ
三国清三さんは「味を感じる味蕾が発達する小学生のころ、いろいろな味に触れ、味の違
いを感じることが大切です」と説いて、小学生たちに料理体験教室も開いています。プチ
トマトを30回かみ続けると、酸味や甘味は意外に早く消え、最後にうまみが感じられる
そうです。三国シェフはヨーロッパでも高い評価を受け、フランスであるシェフが子供た
ちに味覚の教室開いていたことを知り、日本でも始められました。「味覚は磨かれる」
三国シェフの言葉は、常日頃子供達の口の中を拝見している私達にも、スーッと入ってき
ます。「お口はその方の食器」といつも申し上げておりますが、その食器をへて味わう味
覚は、その後その方の豊かな感情をつかさどるのです。お食事は大切です。