最近、国会議員の外遊とやらで、海外の要人との絵がテレビで放映されると、つい見て
しまうのが、ネクタイとソックスと座り方です。椅子文化のヨーロッパの方のゆったり
したカッコいい座り方とはだんちの、日本の政治家の椅子の座り方にいつもア~アです。
ところでソックス。
出石尚三さんによれば、「ソックスは喜劇である」と。なんじゃ?
古代ローマ時代(笑)軽い上履きをソックスと言って、ルームシューズのようなもの
だったとか。このソックス履いて、舞台にあがれば喜劇ということで、ソックスは
喜劇の象徴だったようです。この反対がコトルヌスというブーツ状の履物で、これをはけ
ば悲劇と決まっていたそうです。2500年たって現在、ソックスの存在は時に「隠れ的
に見える」いわゆる「チラリズム効果」だからこそはるかに注目度が高い訳という説明。
ですのに、夏になるとダークスーツにベージュやライトグレーのソックスを履く方がいて
オシャレの世界では「野暮」というそうです。例えばブルーの濃淡で組み合わせるのが
粋」ですって。でも日本って濃いブルーというより「いい紺色」ってないんですよね。
やめて頂きたいのが、ダークスーツに白ソックス、特に厚手の物は基本的にスポーツ用。
せっかくのダークスーツの足元を白いソックスで壊す必要もない、どうみても喜劇以外の
何物でもなく、当のご本人にとっては、悲劇そのものと述べてらっしゃいます。
ダークスーツには、ダークの色調のソックスが原則で、例えばブルーの濃淡で組み合わせ
れば「粋」。ダークグレーのスーツにうんと濃い紺のものも上品な組み合わせ方だそうで
す。赤いソックスを履いていたら、良くも悪くも「気障だなぁ」ということになるそうで
す。海外にお出になる政治家の方にこのご意見聞いていただきたいなぁ。ソックスだけで
なくネクタイも!ダークスーツにピンクや黄色のネクタイ、はてや真っ赤なネクタイ。ブ
ランドものだからいいではなくネクタイもソックスもトータルでシックな色のコーディネ
ートで、ダークスーツをビシッとカッコよく決めてほしいです。ぜひ!
日本の顔としてお出かけになるのですからね・・・。