用事でこのところ三島を往復しています。熱海を通り過ぎた頃からお魚の看板が増えます
駅弁情報は次回として、まずは季節の「桜えび」です。今回は冷凍ですが釜あげ桜えびを
買ってきました。ふっくらしてやわらかくそのままが美味しそうです。大根おろしもいい
でしょうが、サッとあっためてそのまんまがベストですね。あまーい!美味しい!
添えられたパンフレットの説明がとっても良いのでご紹介します。
夜桜えび (夜曳きと宵売り)
駿河湾では春と秋、夕方になると桜えびの漁船が出漁します。桜えびは夜行性のため、
昼間は深海にいた桜えびが夜になると月の光を求めて、活発に浅瀬に群れを成して浮いて
きます。その浮いてきた桜えびを漁獲するため、夜に行われる桜えび漁のことを、夜曳き
と呼びます。宵売りとは、その夜に水揚げされた桜えびを翌日の「競り」を待たずして
水揚げされたその場で販売する制度です。
まんまとお店の宣伝に載ってしまったようですが(笑)そう思われても仕方ない美味しい
桜えび。「夜桜えび」という呼び方、夜曳き・宵売りという日本語の夜の情景浮かぶ言葉
の美しさにもノックアウトでした。桜えびも美しい上に美味しく、日本語の案内にも
なんとも満足でした。このパンフレット読んで、闇の中出漁し新鮮な桜えびを市場に出そ
うと活躍する漁師さんの掛け声さえ耳に浮かんだことでした。日本の春の風景でしょうね
豊かな国・四季のあるありがたさ。美味しさとともに折々にふれられて幸せです。