このところ、私事で2週続けて静岡に行くことになった。新幹線で三島、初めて降りる駅
不安だなぁと思いながらタクシー乗り場へ。「どうぞ!」の声が明るい。富士山を目の
前にあちこちの家の庭に春の花が咲き始め、ラッパ水仙が真っ盛り。目的地を伝えると
なんとも丁寧なお答え、「東京からおいでになったのですか?疲れたでしょう。この富
山見ながらきれいな空気吸ってゆっくりしてください。この町は三島市とくっついて
いるけれど、政治的にいろいろありまして大変なんですよ。でもみんながこの町がよくな
るといいねと思っているんですよ。若い人が増えてきてね」その礼儀正しさと、日本語が
とても丁寧なので、見知らぬ土地に来た不安がふっと消えました。なんという穏やかな
優しさなんでしょう。タクシーってあまりに疲れていると、口きくのもいや!というこ
ともあるけれど、やもすると乗ってから降りるまで一言も口をきかないことが多い都会の
タクシーとはひと味もふた味も違う運転手さん、降りる時もこちらを気遣って、ちゃんと
顔を見て「ありがとうございました」なんて最近言われてなかったなぁと当たり前のこと
なのに、とても嬉しいタクシーさんでした、そして何よりその土地の事を歴史から何から
よくご存じで、自分も町の一員という風情でした。これも当たり前と言えばあたり前です
が、あたり前のことをきちんとしていただくと、感動に近いおもいになりました。
私達の世代は「あったり前田のクラッカー」というおふざけがあったり、最近では
「あたりまえ体操」という大ヒットもありますが、なかなかできない当たり前を、普通に
していただくことが本当の「お・も・て・な・し」と思ったことでした。駅に降り立った時
オーバーですが異邦人のごとく心細かったのですが、たった一人の運転手さんの温かさに
救われたのでした。不安をもって知らない土地に立つ思い。この季節は卒業・進学・転勤
引っ越しと移動の季節です。当地にもきっと移ってらっしゃる方が多いはずです。三島で
巡り合った運転手さんのように、その地で初めて出会った方がその土地の印象を決めます
私達もそう思って、人に親切に温かい応接を心がけたいと思います。同じ日本でも(笑)
知らない土地って不安ですからね。中央歯科は「くらしホスピタル」。歯科のことだけで
なく皆様のお役に立つべく情報を整理してお伝えし、会話を大切にご不安が減るように
お役にたってまいりたいと考えています。お気軽にお声かけ下さい。