2020 令和2年あけましておめでとうございます

いよいよ令和2年・オリンピックイヤーを迎えました。
皆さま あけましておめでとうございます。

今、日本では100歳を過ぎてスポーツなさってる方もいるという、健康意識に満ちてお元気な高齢者が多くいらっしゃいます。片や、お口の中が整っておらず、十分に食事がとれずに不自由しておられる方もおいでになります。

巷でもテレビでも今では常に「虫歯予防・歯周病予防」が一般的となりました。私達が1998年日本で初めてスタートした、歯科予防の団体に入れて頂いた日がうそのようです。その日「虫歯も歯周病も細菌の感染症です」のトピックスにビックリしましたが、今では当たり前の常識となりました。

では、虫歯・歯周病を予防するのが歯科の目的でしょうか?

最近そのことを深く考えるようになりました。
一昨年97歳総義歯の父を見送り、91歳・96歳の二人の母の傍にいて、長寿の意味をふと考えています。父は総義歯でしたが、最後意識が亡くなるまでよく食べおしゃべりもしました。老衰の最後の過程では、そうはいきませんでしたが、人間として尊厳ある最期でありました。

91歳・96歳の母たちは、それぞれの口腔内の状況で、恙無く食事ができ、概ね食生活は満足に出来ています。その裏で昔はしなかった、朝起きてすぐ、又毎食後のお口の手入れは面倒ですがしてくれております(介助はあるものの)。食事もおやつもいただけるので、おしゃべりもしますし、周りの方々への配慮も出来ています。恥ずかしがりながらも、紙のおもちゃのへび笛を吹いて、呼吸と喉のトレーニングもしてくれるようになりました。

昨今では「誤嚥」という言葉がよく知られるようになり、年齢とともにのみ込みにくくなる現実が知られ、嚥下性肺炎で亡くなる方も多く、その予防も様々紹介され実施する人々、積極的になさる施設も増えてきました。

私達歯科医院はどちらもHPなどに「皆さんの笑顔・笑って・おしゃべりして・美味しく食べられる」を目指します・・と謳っています。

むし歯・歯周病の予防は手段であって、目標ではありません。

目標は、「生きてる間ずっとご自分の口からたべること」出来れば「ご自分の手で」と付け加えたいところですが、超高齢社会ですから、”介助があってもご自分の口から食べる・・”と付記させて頂きます。

「あ~おいしい!」
この言葉を言えたら・・。
この言葉を聞けたら・・。

小さな幸せかもしれませんが、この目標を達成するには、努力が要ります。即ちご自分で出来るお口のお手入れは、きちんとすること。定期的に信頼に足る歯科医院で定期メンテナンスを受けること。自分のからだの医療情報は歯科と医科が共有すること。医療者とよくコミュニケーションを取ることです。加えれば、我々医療者は勉強を怠らない事!

この事を肝に銘じて、朝霞中央歯科は「大事に思うことを大切に」参りたいと思います。

皆さまも「自分の健康は自分で守る」意識を維持され、ホームケアとプロケアを続けられ、お口を整えられることをお勧めいたします。

多くの方が、「おいしいね!」が毎日言えますように。
あちこちで「おいしいね」「おいしいね」が聞けますように。
健康観の高い皆々様と、これからも共にありたいと思います。