昨年このコーナーにご紹介した、帚木蓬生さんのこの本。時々引っ張り出して付箋付けたところなど読み直しています。読み直すと、以前はつけなかった付箋を、新たに付けたくなったり、依然付けた付箋を外したり・・面白いものです。
今回もこの一文が気になりました。
寛容は大きな力は持ちません。しかし寛容がないところでは、必ずや物事を極端に走ら せてしまいます。この寛容を支えているのが、実はネガティブ・ケイパビリティなのです。どうにも解決できない問題を、宙ぶらりんのまま、何とか耐え続けていく力が、寛容の火を絶やさずに守っているのです。
何度でも読み直したい本になりました。