新聞の埼玉版にあった興味深い記事をご紹介します。
伊那町にある日本薬科大の方が、お年寄りに聞き取り調査をして、古くから秩父に伝わる民間薬についてまとめたそうです。オオカミやカタツムリ、クマ、セミなどが150の症例や疾患に使われていたそうです。
ドクダミやヨモギなどの植物性60種、セミやクマなど動物性19種に及び、皮膚や消化器・呼吸器・循環器・解熱鎮痛・健康強壮・耳鼻・眼・精神・外傷・外用疾患など多岐にわたったそうです。動物性では、きつねの舌を煎じて気つけ薬として、蜂に刺されたらマムシをつけた焼酎で湿布など。「まさに毒をもって毒を制す」ですと。
漆にかぶれたら、沢蟹をつぶした汁をつけ、熱さましにはオオカミの頭骨を削って飲む、セミの抜け殻を煎じて飲むという療法もあったとか・・。ビックリですね。
秩父地方は古くから伝わる民間薬を、江戸などに運ぶ役目を担っていたことが裏付けられ、後世に伝える必要性を感じサイエンスアカデミーで発表予定だそうです。こうした民間薬の伝承が大切にされ、先祖の知識が途絶えるのを若い人が危機感持つ、まさに意味あることと感心して読みました。最近の若い方の感度とご活躍、すばらしいですね。