随分前より、時々テレビで拝見し、何冊か本も読ませて頂いた堀川病院の早川先生。偶々6月中旬だったか?小児科の松田道夫先生の追悼碑と言う番組で拝見しました。
松田先生は堀川先生の16歳年上だそうで、看取りを早川先生に託されたそうです。早川先生は、人間の生死に何度も立ち会ってきたが、みな違う。松田先生はどのような別れ方をするのか・・と一瞬思われたそうです。
人はみな死ぬとき、川か山かどちらかを越えねばならぬ。
その山登りのようなものに付き合っていくのですよ。見えつ隠れつ、ついていくの・・と。
医者はね、三途の川の先導ですよ。そしてさいごにその背中を押す役割もあるの。だってね、楽にしてあげることはできても、治せないのですから・・
厚労省の号令ひとつで、天国が地獄になり
介護スタッフの言葉一つで、地獄が天国になるのです。とも仰いました。
常に頭を柔らかくして、熟していきたい。
若い人に常にこのこと食らいついてもらいたいと思うんですよ・・。
番組での一言一句うまくお伝えできませんが、その時、人生の終着点に近づいていた病床の父の傍にいて、言葉の一つ一つが響き、これが父の山登りの途中かな?と思った事もしばしばでした・・。
多くの患者さんの看取りに立ち会った医師の言葉・特に早川先生のような経験あふれた医師の言葉には、人間への尊敬と慈悲の心に満ちていました。