災害時にこそ大切!お口のケア (備えておくこと。自分で出来る事)

鳥取でまた大きな地震がありました。お見舞い申し上げます。
この20年余りの間に、阪神・淡路、新潟中越、東日本、熊本と震度7以上の大地震に見舞われた日本。誰もがいつ、避難生活を余儀なくされることになるかわかりません。

普段、お口のケアをしっかりしている人でも、避難生活においては「一日や二日、歯を磨かなくても大丈夫」と安心してしまいがちです。しかしながら、お口の中の衛生状態が悪くなると、身体全体の健康に影響が出ることがわかってきました。

万が一、災害にあわれてしまった時こそ、お口を清潔に保って全身の健康をキープ下さい。そんなことやってられないほど大変かと思いますが、このことが大きく後で響いてくるのです。

・肺炎を防ぐため歯磨きを 口の中で細菌が増殖し、肺炎や全身の病気の悪化につながります。
                 幼児や高齢者は特に危険です。

・ハブラシがないときは   食後に少量の水やお茶でうがいください。ハンカチ・                       
              ティッシュで歯での汚れを取ってもいいでしょう

・入れ歯もきれいに    水が不足してると難しいですが、お茶で洗うこともできま
             す。面倒でも食後にお口の汚れは取っておくことをお勧めし        
             ます。

★当院では、災害時に水が使えないので、液体歯磨き・水で薄めず使ううがい薬の常備を勧めています。いざという時のために「水なしの手入れ」等平常時に慣れておき、避難袋に小さな一瓶のご用意をお勧めしています。災害が起きてすぐの何日かでも、お口の汚れが取れて配食が食べられれば、きっと救助までの間凌げると信じます。全身の健康の、足を引っ張る ”口の汚れ” 侮れないのです。