昨今のオーラルケア(虫歯や歯周病の予防)の意識の高まりを受けて、子供たちの虫歯は年々減り続け、虫歯罹患率は一本を切りました。
一方、成人の虫歯は増加傾向で、高齢になるほど顕著です。
実は、昭和50年代半ばの小中高生は、ほぼすべての人が虫歯を経験しています。つまりこの世代、現在40代以上の大人は、このような虫歯の経験から、再び虫歯になるリスクが高いという見方が出来ます。又予防の意識が浸透し歯科医療技術の進歩により、自分の歯を維持できる人が増え、年齢重ねても残存する歯が多くなった今だからこそ!虫歯の予防が不可欠な現状です。
近年特に、大人の虫歯として注目されている「根面う蝕(むし歯)」は、さまざまな要因で歯茎が下がり、歯の根元の象牙質が露出した部分に発生します。象牙質は非常にデリケートで、歯冠部(歯ぐきから上)の表層を覆う、エナメル質に比べて酸にとても弱いのです。加えて根面う蝕は、自分では気づきにくい上、進行しやすく、歯を失う原因になりやすいのです。又、当時の虫歯の経験から、金属などの詰め物が多く、詰めたから安心、虫歯にならないと思っている方がまだまだ多い現状です、
予防のためには、日々の、毎回のブラッシング時に、デンタルフロス・ワンタフトブラシ・歯間ブラシ・適正量(大人なら1450ppmf)のフッ素の歯磨き剤を頻回に正しく使うことです。
昔ながらの横磨きをして歯を削らない事。硬いブラシは使わないこと等です。
そして、その方のお口の中の状況によりますが、予防に通じた歯科衛生士のいる歯科医院で定期メンテナンスを受けることです。
このように、痛くなくとも、不具合がなくともプロのケアをきちんと受け、次の定期ケアまで、日々ご自分でセルフケアの手を抜かない習慣を実行なされば、快適なお口の中をキープできるかと思います。
よく噛んで食べる・・など、お口の中を快適に保つに必要な要件は数々あれど、まずはご自分でご自分のお口の中を面倒見ることです。その際、自分好みでケアグッズを選ばず、
定期ケア受ける歯科医院で、ご自分の口の中に有用なグッズを選んでもらい、楽しんで続けて下さい。気持ちのいいお口の中になると、気分爽快です!
そうしていても、生活環境・ストレス・病気になるなど、お口の状況が大きく変わることが起きます。その際でも、定期メンテナンスしていれば、小さな変化や不都合にまずご自身が気づき、かかりつけの歯科医院や、病気でかかる医師達と連携も出来、口の中に手当てができます。
自分の口の中をご自身が知っていること。
プロのケアとセルフケアで現状把握し、歯を失う速度を遅らせましょう。その為にやることはたくさんあります。ですが、出来ることばかりです。
いかに生活習慣に取り入れるかどうか・・です。
応援してくれる歯科医院を味方につけて、頑張りましょう!
なさればどうにかなります!
やらなければ、歯は失う方向に近づきます。
なさってみて下さい。