腹筋が支える飲み込み力  きくち体操より

今では誰でも知っている「誤嚥」

ひと昔前は歯科関係者でも「?」漢字かけないし・・みたいだった誤嚥も今では一般にも随分知られるようになりました。

でも「腹筋が支える飲み込み力」と言うきくち体操からのご指摘は、私は知りませんでした。恥ずかしい・・。でも説明聞けばな~るほど、そうよね!と。

言い古されたことですが、頭の重さは体重の10%とされ、体重が50キロの人だと5キロ前後となり、かなり重いということをご存知でしょうか?
お年寄りになると段々、腹筋が弱ることで、頭を支える首、肩、腕の筋力が弱り、頭を支えることが難しくなるので、前かがみになり、ガクンと前に落ちてしまう姿勢の方が多いですね。

するとのどを圧迫し、食べ物を飲み込む力が弱り、内臓の働きも悪くなるので「腹筋は命」とも言われる・・と菊池和子さんはご指摘です。

そのきくち体操代表、菊池和子さんはなんと御年89歳でいらして、雑誌などで拝見しても、背筋ピーンと伸ばし開脚できちゃうのですからビックリです

その菊池さんが、若い人でもスマホを長時間見たりして、前かがみになってる姿を見て気になっていると・・。「誤嚥」のことです・・。
おなかをしっかりつかんで、自分の腹筋に意識を向け、頭を支える力が落ちないように気をつけることが大切ですと、語っておられます。

シャンとして気持ちいい姿勢の、菊池和子さんのおっしゃる言葉には説得力があります、
    ”隙間時間に、お腹をギュッ!”  やってみようと思います

 

高齢者の「孤食」は本当にダメなのか?川口雅裕

「孤独のグルメ」に学ぶ孤独じゃない孤食へのヒント

一考に値する・・TV東京の「孤独のグルメ」
久住昌之さん原作漫画のテレビ化。主人公は高齢者ではないが、中年独身の井の頭五郎。一人で食事するシンプルな内容で、孤食の寂しさどころか、食事そのものが喜びにあふれている。「自分の楽しみを奪わないで欲しい」と言ったくらいの決意が見えるが、決して彼は人とうまくやっていけない人ではない。
主人公の松重豊さんの丁寧に感情を表現するナレーションに秘密はあるが、一人だからと言って孤独ではない。孤独の中に楽しみがある。

将棋に「棋は対話なり」と言う言葉があるそうな、黙って対局者は将棋を指しているが、相手が指した手の意味を読みとり、その手に対する自分の意見を返すという繰り返しであり、それは対話と同じである。黙っているからと言って孤独ではないし、頭の中に沢山のことばや情報が流れ、ドキドキワクワクが生じていると。

孤食も、店や料理人、出された食事の味、見た目と対話してる場合もある・・とこの川口雅裕さんは言う。

問題は孤食そのものでなく、孤食によるマンネリと思う。マンネリを避けるためには、食べる物や食べる時間、一人で食べるのか誰かと食べるのか?自分で決められる環境にあることが重要だということかもしれない。
(自立して暮らせなければ、無理な相談ではあるが・・)

老人ホームに入居している人が、不満な点としてあげる「食」は、好みや品数が原因でなく、毎日同じ時間に皆が集まって皆で同じようなものを食べるという、マンネリに原因があると感じる。フムフム・・現在ホーム入居中の母も同じようなことをつぶやいている・・。しんどいんだな?と。

高齢者になると食事は大きな楽しみの要素だが、それは美味しいかどうかではなく、「自分で食べたいときに、食べたいものを好きな環境で食べられる」かどうかではないかと考えている・・と老いの工学研究所・川口雅裕さんは言っておられる。
う~ん、それはそうなんだけど、物理的にすごく難しい問題。ホームに入れば好きな時間に食べることは不可能だし・・、たとえ在宅でも、独居でそれが高齢者が調理など安全確保できた上での、自分で好きに・・ならいいけれど。ア~ァ堂々巡り・・。

それが危険になって来るからホームに入居になるわけで・・。いつまでも結論の出ない話、何を確保して、何に目をつぶらねばならないのか・・。歳とることは本当にむずかしい・・。

そんな時に新しい老人ホームの案内を見た。医療機関が経営するから何の心配もいらないと大きく言っている・・。そうかなァ~。
それも大事だけど、長年生きてきたそれぞれの高齢者が、ある程度の自由度を持って生活する、特にご飯(食事)に関して、一人で好き~に出来るとこってあるんだろうか?
パンフレットに毎日フランス料理!?みたいに書いてあるけど、それはしんどいなぁ~。
自分の調子によって、気分によって、昆布とたらこ、美味しい漬物だけで炊き立てご飯食べたい時ってありませんか・・?しかも一人で!
そんなホームあるわけないですよね!?

こんなことつぶやいていたら、TVであのアグネスチャンが老人ホーム入居を考えているとの見出し!もう67歳ですって、全然そうは見えな~い!
初めて出産した時、赤ちゃんを仕事場に連れてって「アグネス論争」と言われながらも、ご自分の主張をきちんと通し子ども三人育て上げ、ご自分も大学院に入り、聞いてみれば一本筋の通った自分の意見をちゃんと持った、生活者としての視点を持った自立した女性、何より若々しい。
アメリカの破格の老人ホームを検討してるみたいだけれど、このような高齢者?が増えていくんでしょうか?

これから、高齢者の孤食?ではない、自由度を持った高齢者の食事への関心は高まっていくに違いない・・変わっていくかな?と期待を込めて、いろいろ思うことの多かった記事でした・・。

人間を止めない人

伸びたパーマの根っこから
染め残した白髪が無残に伸びているから。
ああ、あの人は女を止めたのだな。
だから灰色の枯葉模様のぽりえすてるのちぢみのブラウスを着て、
だから丈の短いズボンをはいて
だからくたびれた靴を内股にして、
座っているのだな。

ところが突然、赤子を胸におぶった若い女が
ちょっと離れたところに向こう向きに立ったのに、
無関係のはずの女を止めた人が、
つっと立って行って若い女に席を譲った。

女を止めても、人間を止めてはいない人。

              曽野綾子 「自分の始末」より

耳が痛~い

一生懸命だと 知恵が出る

中途半端だと 愚痴が出る

いい加減だと 言い訳が出る

              けだし名言
                                 

皆様、暑い!ですが、しっかり食べよく寝て、水分・塩分取りながら、無理なくやり過ごしましょう            

夏の百合

朝から蒸し暑い毎日、如何お過ごしですか?汗びっしょりになって、重い買い物袋下げ帰宅途中、「頑張って!」と言わんばかりに咲く百合の花がなんともゴージャスで素敵でした。

いいですねぇ~おっきな百合!家に飾るとしべの赤い花粉が汚れるので、しべはつい取ってしまいますが、外植えならではの、真っ白な花弁に真紅のしべがあってこその百合なんだわと、つくづく美しさに足とめて眺めながら「まぁほんとに素敵!」と見入ってしまいました。

夏の草いきれと、濃い木々のみどりの中、一服の清涼剤ですね?山の方ではそろそろヤマユリが咲くでしょうか?

百寿

有難いことに、今日義母が百寿を迎えます。

都内のホームに移動して早5年以上。 
生まれ育った文京区、「東京に戻りたい・・」と義母が言ったのは、まだ義父も元気でやんごとない頃だった。その一言がずーっと気になっており、義母が一人になった時決断したものだった。姉妹が皆都内在住だったから早速に上の姉である伯母から「ありがとう、東京に来させてくれたのね」とわざわざお電話頂き恐縮したものだった。双方が元気かくしゃくな時に面会したら、お互いに手を握り合い、会話が留まることなく延々と懐かしいおしゃべりを楽しんだ。別れ際「これが最後かもしれないわよ」とすぐ上の姉である伯母に言われ、感極まって義母が泣きべそかいたのを思い出す。そのしばらく後に伯母様は逝去されたが、義母は知らない。

昨年暮れに、義母は一カ月余り入院して、よもや!?と心配するも、皆様のお世話のおかげさまで見事に退院。「ただいま」とホームの玄関でおっしゃったそうで、介護の方々を大変喜ばせた。すごいなぁ~。

ここ3~4年前から義母の口癖は「上等よ~」
この言葉を聞いて息子である我が夫はことのほか喜び「おふくろすごいな」と自慢げに、「上等なんて言葉忘れてたわね、お義母さんすごいわねぇ~」と二人でそのあり様に感激でした・・。

それ以来ずーっと会う人ごとに「上等です」と仰るものだから、誰も嫌な顔せず、思わず笑顔になってしまう日常だと、ケアマネさん始め皆さんからコロコロ弾んだ声で報告を聞く。こちらこそ嬉しい。
お世話くださる方にいつお電話しても、どなたも「今日も上等、上等と仰っていますよ、お食事も上がれていて、皆さんと仲良くお話しされたりしていますよ」と。ケアマネさん始め介護士さんや皆さんのお力添えが、心に沁みて家族としては有難いのひとこと。

その義母が百歳になります。
それこそ「上等ですよ、おかあさん」です。すごいスゴイ!
どなたにも感謝でいっぱい。おかげさまです。

 

本物のストロー(麦わら製)

わぁ~懐かしい!

先日の新聞に出てたのは、昔あった麦?の加工品のストローでした。
何でも長野県の伊那谷で、地元の畑で育てた麦を加工して、「本物のストロー」作りが進んでると。環境への配慮と農福連携を共に実現する取り組みと。拍手~!

伊那市の10アールの麦畑に、市の職員と多機能型事業所「輪っこはうす・コスモスの家」などで働く障害者約20人が集まって作業開始。120センチほどに育った「ライ小麦」を刈り取り、トラックで運び、煮沸消毒後、一カ月ほど乾燥させ加工するそうです。この畑の麦で2万4千本のストローを作れるとか・・。

このライ麦は繊維質で硬く、他の品種よりストローに適しているんですって。完成したストローは、細長く、プラスティックのように硬い。何回も洗って使うことが可能だそうです。

今後は道の駅だけでなく、スーパーなどでのとり扱いも目指して居るとのことです。
麦ストローは脱プラスティックの象徴的な商品。市民の意識を高める手段になっていけば嬉しいとの事ですが、3本入り一袋100円(税込み)取り寄せて見たいなぁ~。

なんか思い出す、歯で噛んでしまった昔のストローの歯ざわり・・。
懐かしい、なつかしい・・

乳酸菌とビフィズス菌 (脳腸相関)

何かと話題の腸に関して、ヨーグルト売り場も何だか騒々しい・・。いろいろあり過ぎて迷うほど。結局いつもの大きなヨーグルトを買って、ガバガバ食べてる私です。
以下、元アエラ編集長の浜田敬子さんと森永プロバイオティクス研究室勝俣紀子さんの記事です。ご参考になれば・・

理想的な腸内環境とは、腸内細菌が多様性に富み、バランス良いのが健全な腸内環境だと。フムフム・・。その総数は40兆個、人の細胞数37兆個と同等もしくはそれ以上で、重さも1~1・5キロもあるので、一つの臓器に例えられることもあるほどと・・ヘーッ!

先ずは食事、運動、睡眠など生活習慣などを整えることが大切。ヨーグルトに入ってる良い菌は乳酸菌とビフィズス菌が知られているが、ビフィズス菌が入っていないものも多いとか!そうなんだぁ~。

主に小腸で働いて乳酸出すのが乳酸菌。大腸で働いて、乳酸に加えて酢酸と言う短鎖脂肪酸を出すのがビフィズス菌。酢酸は悪い菌の増殖を抑え、腸の働きを活発にする、他にも代謝を上げる、免疫や血糖値の調整、脂肪の蓄積を抑えるなど良いことをしてくれます。酢酸はお酢にも含まれるけど、のんでも途中で吸収され大腸には届かず、ビフィズス菌に作ってもらうのが重要だそうです。

なのでヨーグルトを買う時に、ビフィズス菌入りかどうか見て下さいと言うことでした。

近年注目の「脳腸相関」ですが、ある特定のビフィズス菌に認知機能の一部である記憶力を維持する働きがあるとわかりました。
認知機能低下の原因とされる物質は20年以上かけて蓄積されると言われており、早期対策が大切だと・・。

その他にもビフィズス菌の大腸内の菌数は、加齢とともに減るので、その減る時期と便秘の方が増える年齢とが一致する、毎日の生活にビフィズス菌を取り入れてよい腸内環境を保ち、腸から健康になる時代だと提案していました。なるほど、高齢者施設でも、ご存知と思うけれど重要なことですね。

たしかにおなかの調子が悪いと、肌の調子も悪いことは実感ですから、まんべんなく食事をとった上で、ヨーグルト特にビフィズス菌忘れないようにしたいなぁと痛感。私はお砂糖なしのヨーグルトにきな粉と、友人から頂いた黒糖生姜シロップ足してます、これが美味しいので続けようと思いました。