第186回芥川賞・直木賞の発表をテレビで見ました。
特段関心が高いと言うことではないけれど、赤と黒のお洋服の方に目が留まりました。気になる方だなぁ~と感じたからです。
芥川賞の井戸川射子さんと知りました。
井戸川さんを知らずとも、お洋服が物語っていました。
記事によると「この世の喜びよ」で受賞なさった井戸川さんは、高校の教師をしながら執筆をつづけてるそうで、育児休業中、二人の子供を連れてよくショッピングセンターを訪れ、その頃に書いたのが今回の受賞作のようです。その当時の自分自身が「しんどくて、誰かに見守ってほしかったから」書くことが苦しみの治癒になったと。
高校で国語教師をしながら執筆を続ける。授業で詩を教えるのが難しく「自分で書いたらわかるかな?」と書き始め、初の詩集が中原中也賞受賞。続いて小説集を出し表現の幅を広げて来たそうです。
毎朝5時ころに起き、育児や仕事前の1~2時間で執筆する。育児中も、毎日子供のために過ごす中で「今日は200字書けた」と言う積み重ねが支えだった。
教師になってわかったのは、言葉を尽くせば生徒に怒鳴る必要はないということ。詩でも小説でも「言葉を上手に使えるようになることが、唯一の目標です」と。静かに話されるご様子見て、受賞の場に着てらしたお洋服を見て「この世の喜びよ」読んでみたくなりました。
願わくば、子ども家庭庁なるものを目論んで、出産を応援する為一日5000円給付など安直に考えている政治家の皆さん,育児中のリスキリング後押し・・等、今の育児の実態を理解してるのだろうかと思われる首相の安易な発言に、読まないでしょうが!?このような本にも目をとめて下さったらなぁ~と、生意気にも未だ自分も読んでもいないのに思いました。
お膳立ての中でしか発言していない政治家の皆さんに、普通の暮らし・感覚を取り戻す努力をしてほしいと願います。本人が無理なら取り巻きの世話する方々、ご家族も生活人としてのアドバス出来ないんでしょうか?浮世離れしてる政治家に、人々の暮らし云々わかったふりしてもらいたくないわと思う今日このごろです。
話が飛んでしまいましたが、発表後の新聞には選考委員を代表して・・井戸川さんの作品を「言葉の一つ一つが粒だつようなすばらしい作品です」と評しています。
受賞した井戸川さんの記事読んで「教師になってわかったことは・・」のコメントにいろんなことを気づかせて頂き、憂い、言葉の大切さをあらためて感じました。いっぱいいっぱいな方々の現実に目を背けず、いろんな人が、いろんな場面で目に見えないご苦労されてることに心を留め、ささやかでも出来る応援はしなきゃ・・とも思いました。
本屋さんに行こうっと・・。