3歳弱から93歳の方まで、本当に様々な年齢の患者さんに来院頂いています。ありがと
うございます。このところ急に寒くなって、風邪ひいてらっしゃらないか?血圧の具合は
如何か?手術の後のお食事は召し上がれているのか?気になることは山のようにありま
す。「オーラルフィジシアン」という立場で診療している当院では、患者さんの生活感
を大事にしますので、治療中のお病気の具合・服薬の状況・ご家族のことなど・・患者さ
ん方も協力下さりお話し下さって、全身の中のお口というスタンスで拝見しています。で
すのでスタッフも大変ですが、本を読んだり、セミナーに出たり、毎日の朝礼・終礼で連
絡し合うように心がけています。そうした毎日ですので、お迎えしたり、お送りしたりす
る時に、自然と言葉が出て応対しているのを見聞きするとスタッフ同士嬉しいものです。
例えば 「朝夕寒くなってきたのでゆっくりお布団から起き上がって、血圧が急に上がら
ないようにして下さいね」「胃の手術して、お食事を何回かに分けて食べてるかと思いま
すが、お手入れどうしてますか?」「糖尿病の数値は落ち着いてらっしゃいますか。宴会
シーズンですから、大変ですよね」「雨で滑りますから、気をつけてお帰り下さい」時に
はドアを出てから歩き出すまでお見送りするときもあります。先日は小学生のお子さんに
「むし歯にしないようにね。一生使う歯だから」と受付があたたかく話しかけていて、う
なづくお子さんをみました。小さな言葉ばかりですが、きっといつか心に届いて伝わる
と信じています。オーラルフィジシアンミーティング(酒田・熊谷崇先生主催)では、
歯科だけでなく、各業界で抜きんでた方をお呼びしご講演を聞く機会に恵まれます。日本
にとどまらず海外からの演者のこともあります。そのような前向きな方々にお会いしてい
つも思うことは、皆様礼儀正しく、教養のある言葉の数々と言葉が的確であたたかいとい
うことです。優れた通訳の賜物でもありますが、お話される姿・佇まいが既にステキで
す。このようにミーティングに伺って頂くのは歯科情報だけでなく、人として魅力的であ
ることもぬきんでた方々の特徴だという学びです。このようなたくさんの刺激も頂戴し
て、患者さんがたに折々いろいろな言葉がけが出来るようになることは、互いに嬉しいも
のです。自慢話になりましたが、私達オーラルフィジシアン(内科的歯科医院)は医療的
データーEBMだけでなく、その方の生活感バックグラウンドを踏まえてというナラティ
ブNBMを大切にしています。このNBMを進めるには、日ごろのお声がけと双方の会話を
通じた信頼関係以外にありません。これからも一言を大切に、患者さん方が安心してお話
し下さる医院づくりを目指して、みんなで学んでまいりたいと思います。アメリカ人の患
者さんに休日前「Have a nice holiday」とお声かけしたら「Same to you」とおっしゃっ
て頂きました。ステキな習慣で、真似させて頂こうと思いました。学びは真似るです。