嬉しい、レンコンが食べられます

一日に3回ブログあげるのもなんですが・・。
先ほど終わられた患者さん、ご来院して2年になります。歯科受診は久しぶりとのことでほとんどの歯に、6-7ミリの歯周ポケットがありました。主訴は「食べられない」。なんと大好きな「パン」が食べられないとおっしゃていました。お仕事でギリギリにいらっしゃる中、根気よく歯石をとり、ホームケアもよくやって下さり、衛生士の処置にも頑張って通われ、今日はお帰り際、「レンコンが食べられるようになったの」とおっしゃいました。こちらも嬉しくなりました。まだまだお口の中改善できます。ご一緒にがんばりましょう。    受付 佐藤

歯科でなく、歯科医療です

昨日休診日、今年は2度目の中山先生「院内実習セミナー」でした。これで通算6回目になります。アメリカで歯周病専門医としてご活躍の先生には来日の度ご指導いただいていますが、教えていただくことは多岐にわたり、それは「キュレットワーク」だけではありません。

どのように患者さんと接するか?
どうお話しするか?
どう患者さんから聞き出すか?引き出すか?
患者さんはどうしたら思うようなホームケアがお出来になるか?
どうお伝えするか?伝えたことが伝わったかどうか、どう確認するか?
言いにくいことはどう伝えるか?  などなど・・・。

また処置中の患者さんの微細な変化や、体の動きをよく観察なさって、お声掛けなさる
そのグッドタイミングは神業です。患者さん役を経験しますと、心配りしながらの処置は
患者さんを不安から安心へと誘います。

おっしゃり方が”はっきりと、しかもさりげないなー”といつも感じます。
アメリカだって、言ってもわからない方はいますよ。でも訴訟社会ですし、充分説明しないのは「医療過誤」ですから言い方や説明の仕方も工夫します・・とのことでした。
のんでいるお薬はもちろん、そのお薬によってとってはいけない食材・栄養の知識、歯科治療上配慮すべきことなど。また歯科治療を進める上で必要な情報は他科の先生と必ず連絡とって診療進めますとのことでした。すべからく「歯科」でなく「歯科医療」ですからとはっきりおっしゃいました。
前にもお伝えしましたが、医科の先生から「この患者さんの歯周病の程度はどのくらいですか?」とお尋ねがあったり、逆に歯周病専門医の中山先生からは、「この方の骨密度はどのくらいですか?」と整形外科の先生にお問い合わせなさったりしながら診療を進めるとのこと、このような医科と歯科の連携が当たり前とおっしゃられ、患者さんにとっても有難いことですし、日本も将来こうなっていく!と確信しました。ですので私達歯科医療従事者も、古い知識だけでなく学校で習ったことだけでなく、生活の中からの知識や知恵、関連周辺医療の新しい知識を学ぶなど、めんどくさいといわずに、「自分や自分の家族が患者さんだったらどうして欲しいか?何を望むか?」を問えば、医療機関としてどうしていくべきか見えてきます。中山先生にお目にかかるたび、SRPのスキルだけでなく、予知性のある診療、今後の歯科医療のあるべき姿をひしひしと感じる思いでした。スケーラーや器具で満たされた大きなキャリーバッグとデイバッグを背中に、お帰りになる中山先生のご健康を願い、引き続きご指導を仰ぎたく感謝を込めてお見送りしました。衛生士のスキルアップはこれでいいということはなく、ドクターの理解の元、スケーラーの刃先を常に研いでおくと同じように、スキルも常にシャープニングしておかないと・・とつくづく思い知らされました。中学で習った「ing」です。次回の研修が楽しみです。

「食」からつながる私の好きなこと・高垣麗子さん

「JJ]「CLASSY]などではつらつとした笑顔が印象的なモデルの高垣麗子さん。カッコいいスタイルを維持するため、よほどストイックに食事制限していると思いきや「三食きちんと食べるうえ、おやつまでいただく食いしん坊」との新聞記事。スタイルを気にして極端なダイエットや、自分流で危険とも思える食事制限している方もあり、若い方の食事を少なからず心配していた私はホッとしました。なぜなら、食べ物ってその人を作る大切なものだからです。特に女性の体は食べるものによって中も外も大きく変わってしまいます。食べること・栄養・大切です。

高垣さんの記事にも「自分の体は自分が食べたものでできている。だからこそ大切にしたい」とあります。拍手ですね。食事や栄養について勉強されているようで、「体重が増えたかな?」と思ったら材料・食材のアレンジなどで工夫されてるとのこと。若くておきれいなのには、正しい知識と知恵・努力があったのですね。
2週間前には30度を越していた今月ですが、今日など13度。冷えだけでなく乾燥も気になります。そこで高垣さん「秋冬は根菜を沢山食べる、けんちん汁などよく作る」とのこと。冷えは女性に大敵。生姜は必需品でこまめに採っているとのことでした。そういえば同じフロアの美容院の先生が、先月からひどい咳と風邪のような症状に見舞われ、内科受診したらなんと9種類ものお薬でて、咳も直らなければ目まいまでするようになったと。強いステロイドの投薬があって、食事もおいしくないとのことでした。お薬のことは内科にきいていただくことにして、お食事のアドバイスをしました。美容師さんは時間をとって食事をとる事が不可能なようですが、お菓子やクッキーでなく、お食事らしいものをやはりちゃんととることとからだを温める「スープや汁気のごはん」を勧めました。そこでチューブ入りの「生姜」を職場においたり、バックに入れたりして、ちょっとしたときに少し加えてみてはどうでしょうか?とお伝えしたところ、体がホカホカして、体全体が楽になりリラックスしたそうです。咳も顔色も随分回復され、食べ物の効果を実感されました。お薬もちょうど効いたころだったかもしれませんが、いきなり9種類の薬はいくらなんでも多すぎます。食事も薬も体全体によくも悪くも響きます。ならば少し気を使ってみるだけで、普段の健康って手に入るのではないでしょうか?
そのうえ高垣さんは積極的にお散歩をして、季節の移ろい花や風の匂いを感じるように心がけてるそう。若い方のみごとな普段の生活ぶりに、年長者として学ぶことも多く、からだと心の健康に配慮し楽しみながらなさっていて感服しました。食への興味から食器インテリアと関心も高まり「食べること」から広がる好奇心はきっと楽しい毎日に繋がっていくことでしょう。拍手。    受付 佐藤

天皇陛下の料理番

昨夜思いがけず良い番組に出会いました。

かの有名な天皇陛下の料理番でいらした秋山徳蔵さんの特集です、フランス料理の本でしか存じ上げないフレンチの神様のような方と聞いていました。そのお人となりを知らせる
とても良い番組でした。

そういえば先日まで都内でフレンチレストランをやっていた知り合いのシェフが、フレンチの立派な本にみごとな艶やかな「牛すじの煮込みソース」で参加することになり、秋山さんのお料理が紹介される本にご一緒させていただける光栄と興奮を伺ったばかりでした。それほど日本のフランス料理に秋山徳蔵さんありという方です。50年近くにわたり天皇陛下に、お会いすることなく調理に明け暮れ、毎日おつくりしたお料理の召し上がり具合・お残し具合を綿密に記録しご健康を支える日々だったようです。少しでも陛下が体調芳しくないときには、お野菜たっぷりの私達で言えば「おじや」のようなものをおつくりしてご体調を案じ、ご回復を願い心を尽くされたとのことでした。その職を辞するときだけ陛下に拝謁でき、「長いことご苦労でした、ありがとう」とのお言葉頂戴し御前では深々頭を下げたままでしたが、厨房に戻り号泣する様子にご要職の厳しさと当時の職人ぶりを垣間見ました。フランスのリッツで修行中に日本に呼ばれ、初めて皇居で海外の賓客にエビのビスク(スープ)をお出しすることになり、日本中探し回って大量のザリガニを集め、ホッとしたのも尽かぬ間、樽に入れて保管していたザリガニが、ある朝すべて脱走!暗いところを求めて逃げたとその習性を知り、探し当てて何とか海外からのお客様に上等で本格的なスープがお出しでき、その一皿で日本から世界に秋山徳蔵の名がとどろいた顛末には、当時の日本で、フランス料理の食材の調達はきわめて困難であったことがうかがえました。その秋山さんの言葉

「ものを食うのは魂が食う、真心こもった料理には何とも味がある」でした。

これほどの巨匠が、定年後日本料理やすし職人の門をたたき、修行なさって道を究め
天皇陛下にあげたての天ぷら・握ったなまのお寿司をお届けしたそうです。その際陛下が
「天ぷらというのは熱いね」とおっしゃって差し上げてよかったとお思いになった由。また秋山さんがお寿司の握りを修行中、生のにんじんをシャトー型に切り、握り寿司と同じ大きさにして常に、寝る時までにんじん握ってお休みになり感覚を覚えたとの逸話には頭が下がりました。84歳で引退なさるまでこのような勉強の日々だったようです。

「お料理は、きれいに、丁寧に 真心こめて」とおっしゃる職人魂に満ちたみごとな秋山
徳蔵さんの番組に出会えて私も幸運な晩でした。

今朝は、日本料理が無形文化遺産に登録されるとのことで、菊の井のご主人が誇りをもってお伝えしたいといっておられました。世界中に回転ずしが広まり「なんちゃって和食」も多いと聞きますが、航空便で世界中の食材がすぐに手に入る今日と違って、手に入れることも輸送も文化の違いもあった少し前の時代に、現在の日本の食文化の礎を築いてこられた秋山徳蔵さんのような職人気質にみち、心ある先人がいらしたことを知って、便利で不自由のない今の暮らしに感謝しつつさまざま思いめぐらしたことでした。受付 佐藤 

今年の金木犀は・・

10月も半ば、ようやく秋らしい陽気になりました。と言ってもまた台風ですが・・。
今年は知らないうちに、マンション内の敷地にもご近所のお庭にも「金木犀」が咲いていました。いつもなら「あらっこんなところに金木犀あったのね!」というくらい目より先に「匂い」に誘われて気づくことがほとんどですが。今年は匂いが薄いように思えますが皆さんのお近くではいかがでしょう?鼻炎もないので普通に匂いかぎ分けられてるんですけれど(笑)変ですね。
地球の温暖化が草木の匂いにも微妙に影を落としているんでしょうか?桜が間違って咲いたりして、金木犀も十八番を取られてしまった感じです。日本の美しい四季。
大切にしたいと思う心とは裏腹に、変わりつつある自然環境に心痛みます。
                               受付 佐藤

受講してまいりました

昨日、アクセルソン先生の一番弟子であるブリギッタ先生によるPMTCのセミナーを受講して参りました。PMTCの意義と手技をブルギッタ先生に直接教えていただきあらためて学ぶことができました。PMTCとポリッシングの違い、キーリスクを先に徹底的にケアしていくことなどとても勉強になり、充実した一日でした。これからの診療に生かしたいと思います。オーラルケアの皆さんにもお世話になりました。ありがとうございました。
                       歯科衛生士 神子島靖子

                                             

山形に行ってきました

10月5、6日酒田市で行われたオーラルフィジシャンチームミーティングに参加してきました。

2日間とも充実した内容で、スタッフ一人一人とても勉強になりました!(^^)!
今後に活かしていきたいと思いました(*^_^*)

また、勉強だけでなく酒田の新鮮な食材も楽しんできました(^O^)Exif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTUREExif_JPEG_PICTURE

 

また咲きました。

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診療室のミニカトレアが五回目の花を咲かせました。二つも蕾つき、皆さんビックリ!
待合室今週は白い大きなマルコポーロ、こちらもとっても大きく気品があって、とてもいい匂いです。

蝉の声

驚異の暑さだった夏もようやくすぎ、さわやかな秋空の季節となりました。40度近い気温の地域もあったりして、今年は蝉も暑さ負けして鳴き声にも力がなかったように思います。でもベランダや地面に,泣きつかれ充分鳴き終えて転がっている蝉の姿を見ると、お彼岸に合わせてすっくと咲く曼珠沙華の花のように、自然の摂理を感じます。

日々感じますが、歯科衛生士の仕事は本当に総合的なものですね。大変ですよね。お口の中は歯という硬組織と歯肉という軟組織からなっています。そのうえバイオフィルムという難物がありその中身の細菌が感染症をおこし・・とわかってきたからこそ、対応が大変です。だからこそ勉強して日々新しい知識を得て、そこから派生して目で直視し手の感触で感じとって時には臭いからも処置の判断するわけです。しかもおひとりひとりお口の中は違いますし生活習慣も違います。私たちの使命は患者さんの歯をどうしたら残してさし上げられるか?それが無理な場合はどうしたら、召し上がったり、しゃべったり・笑ったり・歌ったり「人としての生活を保つために」どうしてさし上げられるか?を衛生士とドクター・コデンタルが真剣に考え提案し同意を得て進んでいくことなので、臨機応変応じられるように技術を磨いていないとなりません。当院でもぺリオの専門家に来ていただくまで、スケーリングというものをきちんとわかっていませんでした。スケーリングの意味と自分の目で手で感触でその技術は会得するもの。処置に使うインスツルメントも常に整えておくことですよと教わると、本当に職人芸と痛感します。忙しい合間に「シャープニング」の「シャーシャー」という音を聞くと、このひと研ぎが患者さんに貢献すると思って、心地よいBGMに聞こえて来るのです。この「シャーシャー」という音、蝉の声にもよく似ています。シャープニングの重要性はやればやるほどわかるようで、蝉の声に似た「シャーシャー」という音も習いたてと経験者ではその音に違いがあります。細かい作業ですがやりながら会得するしかありません。そして「ちびたインスツルメント」も処分せず、部位によって使える貴重なインスツルメントですよと教えていただいたので大事です。プロの衛生士って実にカッコいい、お役に立つ意義あるお仕事でから、焦らずゆっくり腕を磨いてください。当院では学ぶときはドクターと衛生士は必ず一緒、キュアもケアもコンセプトが一緒でないといけません。また衛生士さんだけ勉強してドクターは勉強しないはないでしょう。共通認識で前に進まないと・・。衛生士の皆さん誇りをもって頑張ってください。きっとたくさんの「ありがとう」が待っています。

 

 

見方が変わると・・

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週末あるミニクラス会があって、みんなで「はとバスに乗る」を企画しました。初めてなので、まずは都内一周の一時間コースに乗りました。発車場所で待っているとまっ黄色の目立つバスが到着。いやがおうにも期待が高まります。屋根がない・・。
巨人優勝の時のパレード(あの時は赤いスカイバスだったので、はとバスは地団駄踏んだそうです)を想いだしワクワクです。満員の客を乗せ、軽快なガイドさんの案内で出発。歩いたり自分の車から見てるはずの景色がアレッこんなに違うの!みんなびっくり!何より空までさえぎるものがないのです。すごい感覚です。頭の上には屋根があって当たり前の世界から、ダイレクトに見えるんですよ!首都高に乗ったらそれは超ビックリにかわりました。築地の市場も埋め立てた後に立った今では億ションも手に取るようにわかります。ニュースキャスターのようなガイドさんの適切な説明によって、オリンピックの準備が既に計画され進行していることを知ってスゴイなあーと感じると同時に、図面を上から見るようなバスからの眺めは、地震は津波は・・大丈夫なんだろうか?と少々不安になりました。その不安をよそにニョキニョキと増え続ける高層マンション・ビル。マニュアルのボロ車で走っていた青春時代に想いを寄せ、それぞれ感慨深い一時間でした。
科学の進歩と便利さが当たり前になった昨今ですが、湾岸にちょっとした緑の小島をみつけたりするとホッとしたのは私だけでしょうか?便利と引き換えに失いつつあるもの。そんなこと言っていたら進歩はないのかもしれませんが、いろんな思いの一時間でした。それにしても、見方が変わると見えてないものが見えたり、同じものが違って見えたりしますね。そそり立つ国会議事堂もバスの二階から屋根なしで見ると、なんだか身近で同じ立ち位置に見えて、もっともっと私達の意見が反映され意見の行き交う場所になってほしいと願ったりしました。
スカイツリーの陰でマイナーになった東京タワーもなんと美しいこと。当時の人々を驚愕させた魅力は今も健在、なだらかな足元のラインはことのほか美しく感じました。1964年の東京オリンピックを思い出しながら先人に想いを馳せる「はとバスツアー」でした。ぜひご体験ください。お薦めです。

受付 佐藤

追記 基本的に走行不能な雨の場合は中止ですが、お一人でも「行く!」とおっしゃった場合は運転手一人・ガイド一人・客一人でも運行するそうですが、「でも何にも見えないんですよ」とガイドさん失笑されていました。