昭和57年開業当所の駅に出した、懐かしい看板の原稿を発見!(当時、歯医者さんがこんな看板!?出すんですか?と鉄道から言われたことも思いだしました
靴磨きみたいな歯ブラシ!今は絶対しないブラシの持ち方!でも当時は歯ブラシなんて、「起きたら磨いて、食べても磨かない」が普通でしたから、大胆にこんな看板だして一時は「歯ブラシ屋」の宣伝!と言われたことあったっけ。
その当時最先端?横浜の丸森先生の歯ブラシの仕方をお教えして、ご指導の料金頂いたら、「毎日やってる歯ブラシ教えてお金取るのはおかしい!」と叱られたことあったのも懐かしい思い出です。
池袋から朝霞まで電車に乗ると、子供達の口の中には金属の詰め物が光ってて、ビックリ!でした。新患でいらした30代後半のある女性が、総義歯だったこと、前歯に金の被せものも多く「額縁」と言われていた事など、38年前の忘れられない思い出、隔世の感があります。
そんなでしたからこの当院の看板が「歯ブラシ屋」とまちがえられても仕方なかったですね。
虫歯と歯周病は細菌の感染症と言われ始めたのは、1998(平成10年)日本ヘルスケア研究会が発会してからです。その時の基調講演は、免疫の富田先生でした。何故歯科の予防に免疫?の不勉強さでした・・。ですからその講演の中で「サイトカイン」という言葉を始めて耳にしこれだけは覚えていたので、今このコロナ禍にあって「サイトカイン・ストーム」(免疫の暴走)を聞いても、ビックリはしません・・と言うより、虫歯・歯周病が細菌の感染症と理解したからこそ、あの歯ブラシの看板から38年、皆様と共に予防のために、伴走させていただけたと思います。
無駄なようでも無駄なものは一つもなく、蛇行しながらもお口の健康維持に向かい、老若男女それぞれの方々に寄り添って、微力ながらよい時間がすごせたならよかった・・と折々を思い出しています。
受診最終日、「おかげさまで、歯を30年も管理してもらって、おかげで元気でいられた!」と仰る方がいらして、町医者冥利に尽きるとおもいました。
このコロナ禍で、生身のコミュニケーションが難しいこの頃ですが、いつかきっと、大きな明るい声で、笑いあえる日が来ることを願っております。
それにしてもこのポスター、靴磨きブラシとがっつりの握りかた!
今じゃダメダメ!のお見本ですね(笑)