爽やかな二人 小田凱人さんと那須川天心さん

珍しく暑さ負けし気力も落ちてヤレヤレ・・と歳を実感のこの頃、何気に新聞に「対談で省みた固定観念」とあり、固定観念と言う言葉にギクッとなって読みました。ある記者さん60歳を前に一番関心ある「パラリンピックは社会を変えられるか」をテーマに仕事をしている方の編集考記でした

掲載の写真を見ると、小田選手がボクシングのポーズして立っていて!傍でなんと那須川選手が杖をついている、アレ~ッ・・?

「この杖、カッコいいっすよね。持って撮りたい」二人の対談終了後「決めポーズ」を撮影しようとした時のこと。記者さんは二人の空気感をどう表現するか?決めかねていて希望を尋ねたところ、那須川選手の発したこの言葉に、正直「やられた」と思ったんだそうです
1998年の長野冬季パラリンピック前からパラスポーツの取材をし、「義足や車いす、手足の欠損が分かる写真をそのまま載せていいのか」そんな声が社内から上がったこともありどこまで見せていいか自分にも迷いがあったと
「ありのままを伝えて」選手たちからそう言われたこともあり、パラリンピックの父、グッドマン博士の「失ったものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」に共感し選手におもいをよせてきたつもりだった

だが、緑色の杖を持ちたいと言った那須川選手の発想にハッとして「杖は障害がある人が持つもの」と言う固定観念が自分にあったと気づかされたとあります

「多くの人に競技を知ってもらうのが大事、カッコいいのが一番」対談で盛り上がる二人を見て、新しい時代が切り開かれていく感覚があったと、素直にのべておられます、きっといい雰囲気だったんでしょうね

長野大会から26年が経ち、パラスポーツを取り巻く環境も激変し、五輪との一体化が進み、パラ選手も国内最高峰の練習施設「ナショナルトレーニングセンター」(東京)が使えるようになり、またパラ選手をアスリートとして雇用する企業も増えてる昨今、厳しい練習に耐え、結果を残してきたパラ選手たちの影響力や発信力がいま、社会を変える源になっていると感じる・・と書いています

小田選手は「思い描いている未来像やロマンは天心さんと一緒。車いすテニスプレーヤーだけで終わりたくない。いろんな側面のある人として、やっていきたい」と語り、那須川選手も「ぼくとマインドがすごく似ている」と応じたそうです、なんだか文章読んでるだけでもワクワクが伝わり、素直でカッコイイ!

パリ・パラリンピックで金メダルが期待される車いすテニスの小田凱人選手(18)とキックボクシング界の「神童」と呼ばれ、ボクシングに転向した那須川天心選手(25)のこの爽やかさに私も記事読んで「やられた」と思うと同時に、小田選手が歩く時に使う緑の杖持ってポーズする那須川さんと、ボックスのポーズする小田君に、固定観念かぁ!?頭カチカチはダメだなぁ・・と素直に思ったいい日になりました
若いお二人ありがとう、応援するね!