ホームに居る義母。症状も安定してるので、何か義母の得意なことを!と思いついたのが梅干し作り。昨年は土用干しも何もかもうまく行かずでしたが、昨年のことはすっかり忘れ、仕切り直しで今年もトライしてくれました。日野原先生おっしゃる「いつからでも挑戦!」です。
ケアマネさんの協力もあって、今年は上出来。赤紫蘇の色も鮮やかにきれいな出来!ただし昔ながらの塩味でしょっぱいしょっぱい!でも、今風の減塩でないから昔味で懐かしい美味しさ。義母がホームに居ながら一生懸命作ってくれたと思うと、一個を大事に大事に食べなければ・・と思います。
思いおこせば結婚したてのころ、このような梅干をいつも作って下さり、梅酢は大事に取っておかれてお庭のミョウガを漬けていたっけ!と思い出し、今回の少しばかりの梅酢を大事に瓶に移し、今度訪問する時にミョウガを漬けていこうと決めました。喜んでくれるでしょうか?
母には梅干をタッパーに入れて、冷蔵庫に置いてきました。名前と日付を書いて!「しまいましたよ・・」と言った瞬間「誰が漬けたの?」などと言う母ですが(笑)、細かいことはいいのです。その瞬間瞬間、夢中になって楽しそうにしてましたよ・・の言葉を聞きますと、なんだか家族はうれしいのです。
とてもいい出来でしたので、96になる義母の姉に当たる伯母に、お手紙つけて送りました。酸っぱさとしょっぱさに首をすくめるでしょうが、妹の作った梅干の味、きっと喜んでくださるはず・・。
このような症状になっても生活経験は覚えてらっしゃるんですね!とは、サポートして下さったケアマネさんの言葉。本で確認したものの、梅のヘタ取り等、手早くてびっくりしたそうです。聞けば聞くほど一粒一粒有難いです。
ホームとしても、ただじっとしてるのでなく、又興味や関心ないことに無理に誘導するでなく、その方のお得意であったことを掘り起こすと、楽しくやって頂けるかも!勉強になりました・・とうれしい感想も頂きました。
来年は一袋でなく、もっとたくさんつけてもらいましょう。お声がけしてお仲間も増やして、母が教えてさしあげれれば、いい刺激で嬉しいことでしょう。
随分前、越前の方で介護施設なさってる先生とお話しした折、小学校を訪ねる日帰り旅行企画すると、その前も、行ってきてからもいろんな効果があるんですよ。元気になるしお話しも増えるの・・それに不思議と血圧安定するんですよと。
回想療法ともいえる、このような取り組みが、その方の一瞬一瞬を楽しい、いい気分にするのなら意味は大きいと思いました。