ベルリン・フィル・逆境でも柔軟新しい形で・・

6月このブログで下記のようなブログ記事を書かせていただきました。

※6月のある夜、NHKでオーケストラの新たな取り組みが紹介された。コロナウイルスに対応し、綿密に検討したと言うベルリンフィルが、新しい形で演奏しました。

友人の知り合いであるフルートのエマニュエル・パユが、この新しい形での音楽が、今までと同様に、生活に潤いをもたらすものであれば嬉しいし、いかに必要なものか・・柔らかに話していました。この舞台に登らぬ団員の皆さんはどうしてるのだろうか?と思い巡らしながら、マーラーに聴きいりました。

コンサートマスターの樫本大進さんが、静かに堂々と落ちついた演奏なさっていて、心が落ち着きました。

TVからの「生の」音楽と演奏者の息づかいが、心に沁みた夜になりました。
皆が希望をもち、新たな挑戦をしてコロナの時代を乗り切っていこうとする気迫を、エレガントな時間の中で感じました。すてきな時間を有難うございました。(ここまでが6月のブログです)

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9月の末、涼風がひんやり吹き始めた頃、再び「ベルリン・フィル・逆境でも柔軟」の記事を読みました。

ベルリン・フィルは「街のオーケストラ」という意識を市民の間で定着させる努力を続けてきた。地元におけるローカルな面と、世界中の誰もが知るグローバルな顔、この両方をうまく使い分けてきたのです・・と音楽評論家の長本誠司氏。しかし近年、その二つの顔が限りなく近づきつつあるような印象があるそうです。

東西統一を経て孤島ベルリンの優遇措置がなくなった時、楽団は公営団体としてのしがらみを自ら解き、ピンチをより自由な活動行うチャンスへと転換させ、独立法人化と、ラトルの就任で新たな未来へと舵を切りました。
以来、現代の自主運営オーケストラのあるべき姿を模索し、トップを切って新事業に取り組み続けました。

常に社会と関わり、オーケストラ界の最先端に立つことを志す。

コロナ禍の今、そうした彼らの努力と知恵の賜物であるリーダーシップに、まだまだ学ぶ点は多い・・と述べておられます。

今一度、先日の新しい形でのベルリンフィルのマーラーを、聴きたいと思います。

 

NHK3chより