「ことばの食感」と言う新聞のコラムには、度々感心させられ、又そうか!と納得させられとても有難く思っています。
例えば、祖母は「お勝手」、母は「お台所」、娘は「キッチン」と。息子は卓球してるつもり、親はピンポンしてるつもりで親子のラリーが続いていても何も不思議はないと。
「帽子」を「シャッポ」。「コーデュロイ」と「コール天」。「小麦粉」を「メリケン粉」と言って話が通じ合う家庭もあると聞く。一方、娘に「パンツ姿」で出かけると言われ、慌てて止める母親もいるかもしれません。同じ単語から思い浮かべるイメージが年齢によって全く違うという指摘もしています。
そういえば、ウインドウショッピングで見かけた微妙な色が目に入って、お店に入り「あのカーキ色のお洋服」と言ったとたん、「エッあれカーキ色じゃないです」と言われたことが何度もありました。私の言う「カーキ色」はくすんだ黄色?と言うかベージュにこげ茶が入ったような色?ですが、若いお店の方が言うには”カーキ色はグリーンがかった色”らしいのです。「あらっそれなら、モスグリーンでしょ?」と言う私にあくまでもカーキ色はモスグリーン色と譲らない・・ので、もういいや!と立ち去ることしばしばでしたが、このコラムで謎が解けました。
「カーキ」はもともとインドのヒンズー語らしく、土埃の意味。年齢の高い層では、旧日本軍の軍服の連想が強く、黄色みを帯びた茶色のイメージとなるが、若年層では外国の軍服を頭に浮かべるのか、この語から緑がかった茶褐色を連想するとのことです。「あぁそれで私の言うカーキ色の行き違いが起こったのだ!と新聞読んで、初めて知りました。
ことごと左様に、つまらないことのすれ違い・行き違いってあるんですね。でもこのような理屈を知っても、長年使ってる言葉を入れ替えるのは、結構難しいです。でもでも
「若い方はそういういい方するのね」と柔軟に対応できたら大人かも・・。なーんて暑い七月も下旬に悟りました。皆さんはいかがですか?