チンパンジーも人の目を気にする?

この6月28日「オランウータン薬草使い治療?」とスマトラ島に住む「ラクス」というオランウータンが自ら薬草を使い顔の傷に塗って治療する話を紹介しました

そしたら今度は、チンパンジーが多くの観客が居ると、能力を高く発揮したり。逆にミスを連発したりするらしい、と京大ヒト行動進化研究センターのチンパンジーが、数字課題に挑んだ記録を分析した結果から判明したようです
普段から接している実験者が多いほど難しい課題では成績が上がったが、簡単な課題では成績が下がったとか

このチームの山本真也准教授は、「チンパンジーにも”観衆効果”が一定程度みられることを実証できた。今後探求したい・・と。

人間は観衆の存在によってパフォーマンスが大きく影響されることがある。多くの観客が詰めかけて野球場で、調子を上げる選手もいれば、逆にプレッシャーに負けて力を発揮関内選手もいる、これが「観衆効果」

人間に一番近いチンパンジーでも観衆効果があるかを調べるため、6頭のチンパンジーが2009年から2015年まで数字課題に挑んだ計9219セッションの成績と、その時の見学者の種類や数との関係を分析しました結果、最も難しい課題では、チンパンジーにとって最も近い存在である実験者の数が多いほど、正答率が向上したそうです。

一方、最も簡単な課題では、実験者が多いほど、正答率が下がった、実験者が一人増えるごとに正答率が6~11%低下する計算となった
見知らぬ見学者に対しては、成績に統計上の変化は見られなかったそうです

「人間の場合、仲間内に見られていると、自分の評価が気になる、チンパンジーも顔見知りか見知らぬ人かを見分けていて、何らかの心理的な変化が起こったのかもしれないとと推測しているとのことです
観客多いと能力発揮したり、ミス連発したり・・、仲間内に見られていると自分の評価が気になる・・親近感ありますねぇ