おもしろい新聞記事の紹介です。
「姑息な手段」を「卑怯な手段」と理解してる人が約7割という文化庁の調査とのこと。私も誤解してました。「姑息」は本来「一時しのぎ」という意味だそうで、時代と共に解釈が変化しつつある例の一つだそうです。しかしなぜここに「姑」と言う文字なんでしょう?「姑」は「古」の部分が「年老いた」という意味を持ち、「夫の母」「父親の姉妹」「夫の姉妹」を指しますが、古代中国の語学書には「姑は故=なじむ」とあるそうで、「自分にとって久しく故んだ人」のことだそうです。「故」にはこのような名詞としての働きの他「ひとまず」「しばらく」と言う副詞のような役割があるようです。「息」には「休息」という言葉があるように、「呼吸する」の他に「休む」という意味もあります。それで「姑息」には「ひとまず休む」→「一時逃れ」「一時しのぎ」という意味になるようです。日本語・漢字の意味って本当に面白いです。
3月も終わりに近づき、新しい門出の4月が始まります。ちょうど桜も咲き始めました。この週末は桜を愛でたり、暖かい春の空気を吸ったりなさって、季節の移ろいを楽しみながら、ひとまず心もからだも休息しましょうか・・。季節の変わり目はからだの変調時期でもあります。くれぐれも無理なさらないように。