ご存じ足利フラワーパークの藤の花。見た方も多いと思いますが、「世界が息を呑んだ美しさ」として2014年CNNが選ぶ「世界の夢の旅行先9か所」に日本で唯一選ばれました。何を隠そう私の生まれ故郷なので、嬉しい限りです。この足利フラワーパークは
私の小さい頃は「早川農園」と言って遠足とかで行きました。
いま有名な大藤は樹齢150年にも及ぶ藤棚で、ここまでになるには、ある一人の女性の活躍がありました。彼女はいつもピンセットを持ち、一匹の害虫見つければすぐさま対応する凄い人と聞いていました。
先日のカンブリア宮殿では、その「塚本こなみせんせい」の特集で、現在は静岡フラワーパークの理事長となり、足利には時々のようです。
先日の放送見た方は、塚本さんのきっぱりした妥協のない姿勢にびっくりなさると同時に
スゴイ経営感覚と思ったのではないでしょうか?実際私も聞いてはいたものの、そのお人柄にいっぺんで魅了されました。最近の海外のコンサル本・マーケティング論などより単純にわかりやすかったです。彼女いう「感動分岐点」という言葉。
そこそこ美しいではダメ。絶対美しい!でないと。
いろいろ取り揃えてあってもさぁ。何もないのと同じ。これって一つ何かなければ。
「お客さまの立場になって!」と精一杯最大限やってる?
自分が夢中にならずして伝わると思う?
自分も人も感動すれば、生き甲斐になるよ。
文句はやることやってから言って。
遠回しにに言ってもダメ。直球で言わないとね。(樹齢150年の藤の樹を移植する時、塚元さん44歳だったそうで、仕事してくれる職人さん達50歳・60歳のバリバリの腕に覚えのある職人さんたちばかり)その方達を前に「私の言うこと聞いて下さい。そして良い結果出れば、皆さんのお力。悪い結果なら私が責任取ります・・と言ったそうです。そして
仕事は結果を出すこと!と言いきられました。
この大胆とも取れる塚元さんの言葉に、村上龍は「これってほぼ経営者のいうことばかりですよ」と半ば笑いながら楽しそうにコメントしてました。
「そうですか?」とほほ笑む塚元さんの背筋がしゃんと伸びて、言葉のきれいなお口元に
確固たる信念を感じました。
この時期おおぜいが殺到する足利の藤の花に、こんな素敵な樹木医さんがいらしたなんて
樹木や草花にあふれる愛情を持ちながら、きっぱりした信念お持ちでいながら、ちっとも嫌味でない塚元さんに「拍手」送りたくなりました。ゴールデンウイークはメチャ混みだったようです。まだまだ大丈夫ですので、ゆっくりフラワーパークを訪ねたいと思います。皆様も新緑を抜けて、フラワーパークに足を運ばれてみませんか?きっと藤の花だけでなく、自然の美しさに感動なさると思います。ぜひお出かけください。これからは池の睡蓮も見ごろになります。ぜひどうぞ。